Herman Miller
DKR
軽やかな発想と飽くなき探求で永年的な名作を多く生み出したイームズ夫妻。
誕生から半世紀以上が経ったそれらは、今尚色褪せる事無く人々の暮らしを支えています。
「デザインはより良い世界をつくるためにある。」
本日ご紹介させて頂くのは、そんな夫妻がデザインの旅の途中で完成させた一脚です。
作品のような佇まい
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米ハーマンミラー社が手掛ける一脚、イームズワイヤーチェア。
十分な強度と柔軟性、プロダクトとしての美しいかたちを持つこの椅子はシェルチェア同様、ミッドセンチュリー期を象徴する名作として愛され続けています。
特徴はその名の通りワイヤーのみで形成された斬新な仕様。
ワイヤーを自由に操り生み出された形状は他の名作同様、試行錯誤の末に生まれたと言われています。
製品化は1951年。
FRP樹脂製シェルのチェアが成功を収めた後、夫妻が手にした新素材がワイヤーでした。
シェルチェアのフォルムをスチールワイヤーに置き換えたデザインはシンプルながら人々に衝撃を与えたそう。
オブジェのようなフォルムは空間に軽やかさを持って存在感を放ちます。
交差したロッドが描く柔らかなラインのシェル。
それらを支えるエッフェルベース。
これらが適度な弾力と包容力を生み、快適な座り心地を実現しています。
細いワイヤーを採用することで生まれる独特の雰囲気と軽やかさ。
しかしながらDKRは堅牢な椅子としても知られています。
これは製品化に向けた試行錯誤により生まれたもの。
シェルの周りは二重構造に、体重がかかることで脚部の強度が増すようにデザインされています。
軽量性もこのチェアの特徴。
ストレスなく立ち座りが行えるので永く、日常的に使うことが出来ます。
実用的でデザイン的。
このチェアもイームズ夫妻の想いが形になった一脚と言えます。
眺める角度により変わる表情や映し出される影も印象的。
光や景色を遮らない特徴があらゆる状況に馴染みます。
様々な空間に溶け込みながら放つ、プロダクトとしての存在感。
美しい作品のような佇まいを見せる、キャッチーながら優しい名作です。