Herman Miller
Lounge Chair Wood-leg
20世紀最高のデザイン。20世紀という約100年の歴史の中で、最高のデザインという栄冠に輝いた伝説的な椅子。
1999年、米『タイム』誌が「20世紀最高のデザイン」に選んだのが、本日ご紹介する Herman Miller社の プライウッド ラウンジチェア ウッドレッグ (通称:LCW)です。
20世紀という長い歴史の中で様々な優秀なデザインが誕生しましたが、1位がLCWなのです。ちなみに2位が蒸気機関車だそうです。
そんな蒸気機関車をも超える優秀なデザインを生み出したしたのは、ミッドセンチュリーデザインを代表する、チャールズ & レイ・イームズ。
当社でも入荷の少ない名作中の名作・LCWが久しぶりに入荷しましたので、本日のブログ紹介とさせて頂きます。
蒸気機関車を超える椅子。
>>この商品の詳細を確認する
LCWは背板・座面・脚部などその全てがプライウッドで構成されています。当時建築素材として用いられていたプライウッドを椅子の素材として使用し、プライウッドならでのは積層の曲げにより生まれた、美しいチェアです。
プライウッドは5層構造で、自然な木目をそのまま活かしています。今回入荷したのはエボニー(ブラック塗装)の仕様。ブラックカラーの色味は落ち着きがあり上品な印象を与えてくれます。
シックなカラーがフォルムを引き立て、空間のアイコンになってくれるような佇まい。無駄を削ぎ落したかのような完璧なフォルム。・・・むむむ、やっぱり何度見ても惚れ惚れする造形美ですね。
LCWとデザインが似ているDCW(プライウッド ダイニングチェア ウッドレッグ)もまた、C&Rイームズの代表作ですが、ダイニングチェアとラウンジチェアとでは、ややサイズや造りが異なります。
まずはDCWよりも広い背板と座面。食事をするわけではないので、より寛げるように広々とした設計となっています。
ラウンジチェアらしく座面の高さも約38cmと低めの造り。そして快適な座り心地を生み出すのがこの背板と座面の角度。
背板は傾斜の強いややエグイ角度のようにも見えますが、実際に座ってみると「快適」としかいいようがありません。
チェアに体重をそのままあずけ、ゆったりとたリラックスした姿勢で座れるのですが、背板・座面の曲線と角度により身体にジャストフィットします。
また、身体のどこにも力や負荷がかからないような、楽な姿勢で座ることができるのですが、背板の角度見ると意外ですが座ってみると背筋がまっすぐに伸び、長時間座っても体へ負担も少ない快適な座り心地です。
そして後ろ姿もまた良いのです。前脚が高く後ろ脚が低いデザイン。脚部の高低差がより立体感を生み出し、チェアの存在感がより増して感じます。
また、背板は程よくしなり、天然ゴム製のショックマウントにより動きを吸収。
360°どの角度からみても美しいチェアです。
背板・座面・前脚・後脚それらを繋ぐフレーム。たった5つのパーツで構成されたチェアですが、優れたデザインと加工技術のよって20世紀最高のデザインの称号に輝いたチェアです。
最悪、買わなくてもいいのでお店に来て座ってみてください。いいモノに触れる、いいモノを体験しておくと、きっと自分のいい経験になりますよ!
でも、売れてなくなっていたら、ゴメンナサイ。