ハーマンミラー Herman Miller プライウッドラウンジチェア LCW ウッドレッグ 楕円形マウント 1950s ビンテージ C&R イームズ ミッドセンチュリー~初めて飛ぼうとした椅子~

UPDATE: STAFF:ピコ
ハーマンミラー Herman Miller プライウッドラウンジチェア LCW ウッドレッグ 楕円形マウント 1950s ビンテージ C&R イームズ ミッドセンチュリー~初めて飛ぼうとした椅子~

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Herman Miller
LCW-Lounge Chair Wood

約1億5千万年前、鳥はまだ空を知りませんでした。
そんな時代に始祖鳥は空を飛ぼうとした。
完成された飛翔ではなくとも、発展途上の体のまま、それでも空へ飛び出したのです。

初めて飛ぼうとした椅子

始祖鳥には、形になりきる前の、発展途中の美しさがあります。
家具の世界にも同じ瞬間があります。
それが本日紹介する、Herman MillerのLCW-Lounge Chair Woodです。

1940年前半。
チャールズ・イームズとレイ・イームズは、木材を立体的に成形するプライウッド技術を用いて、戦時中に医療用の添え木:レッグスプリントを作成していました。
この時の量産経験が成形合板技術が飛躍的に進歩させ、このLCWの誕生につながりました。

機能のために木を曲げる。
技術発展と工業化によって、それまで実現できなかった形が実現できるようになりました。
まさにイームズ夫妻のアイディアが実際に形にできるようになったのです。

背もたれ裏にあるゴム製のショックマウントが魅力。
現行は、2点の小さな円形ゴムで支えているところ、初期のこのモデルは大きな1枚の楕円形のゴムで支えています。
プライウッドの弾力と最新素材のゴムを合わせることで、木の反発だけでは再現できないねじり方向の柔らかさを実現しています。
技術革新によって合成ゴムが量産されるようになった当時。
一見プライウッドの接合面に挟むという力業にも見える作りですが、木を剛体として固定しない、ゴムで衝撃を吸収、3次元的な自由度を実現という、当時の最新素材と技術を掛け合わせた最先端の椅子だったのです。

座面下と背もたれの裏に設置されたショックマウント。
プライウッドのしなりとこのゴムが合わさることでフェザーやウレタンにはない、木のしなり特有の反発感と、ゴムが生み出す粘り気のある姿勢に追従するような座り心地を実現しています。

有機的なプライウッドの曲線と木の表情を活かした無駄のないフォルムは、モダンなお部屋から、ミッドセンチュリー、和室までジャンルを問わず、静かにお部屋なじみ、空気をを引き締めてくれます。
杢目を活かしたブラックカラーも、お部屋の小さなアクセントして活躍してくれるでしょう。

まさに生活に次々と最新の工業技術が日常に溶け込むようになる、生活環境の過渡期にこの椅子は誕生しました。
"The Chair of the Century"まさに世紀の椅子と呼ばれるにふさわしい椅子。
LCWは椅子にとどまらず、木という素材の可能性を示した一脚なのです。


ハーマンミラー Herman Miller プライウッドラウンジチェア LCW ウッドレッグ 楕円形マウント 1950s ビンテージ C&R イームズ ミッドセンチュリー~初めて飛ぼうとした椅子~

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