Herman Miller
Eames shell chair
20世紀の中間”ミッドセンチュリー”と今は呼ばれるこの時代。
第二次世界大戦が終了し、様々な技術革新と大量生産を背景に、新しい時代への夢と希望に満ちた様々な素敵なデザインが生まれました。
今まで技術的な問題で単調な直線を基調とした作品が多かった中、技術革新とともに緩やかな曲線やポップなカラーなども取り入れやすくなったことも相俟ってデザインの幅が広がり、様々なデザイナーがこぞっていまだ生み出されたことのない開放感あふれる作品を世に多く輩出していきました。
そんな活気ある時代の最先端を走っていたのがアメリカのHerman Miller社。
そんなハーマンミラー社の代表作『シェルチェア』が入荷致しましたので本日は紹介させていただきます。
ミッドセンチュリーに思いを馳せて。
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ミッドセンチュリーという時代の先駆けはこの素材”FRP (繊維強化プラスチック)”の開発から始まったのかも知れません。
プラスチックは軽量で、加工が容易であるが、弾性率が低く、構造用材料としては適していない。そこで、ガラス繊維のように弾性率の高い材料と複合すれば、軽量で強度の高い、つまり比強度の大きな材料として用いることができる。
そんな開発経緯を経て生まれたのがこのFRP。
このFRPを用いることにより家具の分野でも様々なデザインやカラーを取り入れることができるようになりました。
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そんなFRPを最初に着目したのは何を隠そうミッドセンチュリーを代表するデザイナーの一人”チャールズ&レイ・イームズ”です。
最初のプラステック製の椅子として生まれたこのシェルチェアは発表からすぐまたたく間に人気となり、今ではミッドセンチュリーのアイコン的存在まで成長しております。
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その魅力のひとつは緩やかな美しい曲線の背座一体のフォルム。
眺める角度によって様々な表情を楽しめることだけではなく、座った時に身体のラインに沿ってゆっくりと包み込み、想像以上に柔らかく快適な座り心地を実現してくれる点も世界的に評価されてきた理由のひとつですね。
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今回入荷したのはシェルチェアの中でも特に寛ぎに重点を置いたロッカーベース。
激動のミッドセンチュリーの時代に思いを馳せながらゆっくりと自分の時間を楽しめる最高の一脚ですね。
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カラーはミッドセンチュリーらしいポップで開放的な雰囲気のオレンジカラー。
こちらのシェルは 1955~70年代頃に製造されていた2ndヴィンテージと呼ばれるモデルです。
ファイバーの量が多く、コレクターには人気なタイプですね。
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半世紀前の過去ながら希望に満ちた「未来」さえも感じさせるミッドセンチュリースタイルは、現代においても高く評価されており今のデザイン史にも多大な影響を与え続けております。
是非そんな時代背景にも思いを馳せながらミッドセンチュリーを代表する名作椅子で休日のひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。