Herman Miller
DSR side shell chair
駅のホームやバスの待合所にあるプラスチック製チェア。
背もたれと座面が一体型になっていて立体的な曲線を描いたポップで親しみやすい佇まいは、公共の場所で見かけたことのある方もいらっしゃるかと思います。
今や世界中に普及し、スタンダードとなった"樹脂製一体成型チェア"。
みなさんは、その原点となった名作チェアをご存じでしょうか?
『アートと家具の原点』。
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今となっては世界中の様々な場所で当たり前に見かけるそのチェア。その原点となるチェアの誕生は、なんと1950年にまで遡ります。
それこそが、"ハーマンミラー / Herman Miller"社の名作『 サイドシェルチェア 』です。
デザイナーは、誰もが耳にしたことのある世界的巨匠"C&R.イームズ"。
世界初の背もたれと座面が一体となった三次元一体成型チェアは、人間工学に基づき考案された美しいシェル型フォルムが特徴です。
そのかつて無い斬新なルックスも去ることながら、快適な座り心地をもたらす完成された構造を持ち併せており、家具の歴史を変えた名作として世界各地の美術館にも保存されています。
今も多くの人々に愛されているシェルチェア。
今回入荷したのは現行のポリプロピレン製のモデルとなります。
従来のリサイクル不可能だったグラスファイバーに代わって生まれた、リサイクル可能なアイテムです。
SDGsという言葉を最近よく耳にしますが、そういった観点でもリサイクルが可能というのは非常に大事なポイントですね。
ベースはエッフェルベース。
一番スタンダードであり、見た目が一番美しいと言われるエッフェルベース。見る角度によって様々な表情を見せてくれます。
脚先のグライズは多少の地面のガタツキがあってもしっかりと地面を捉えてくれます。
70年以上もの間姿を変えないサイドシェルチェア。
海外のアイテムは大きいものが多く、日本の住環境や日本人の体型には大きく感じる物が多々あります。
アメリカのアイテムでありながら、座面の高さや座った時のフィット感は日本の住環境や日本人の体型にも非常にマッチするのも驚き。
老若男女問わず快適な座り心地を提供できるアイテムが半世紀以上前に出来上がっているとは、イームズ夫妻のデザインには脱帽です。
ミッドセンチュリーテイストのお部屋は勿論、US、北欧、スペースエイジ、モダン等の様々なインテリアにも合わせやすいのが嬉しいポイント。
今となっては同じスタイルのチェアが次々と登場していますが、やはりどの時代のどのテイストにも違和感無く合わせられるのは、完成されたフォルムと快適性を併せ持つシェルチェアだと個人的には思っております。
昨今の環境問題にも向き合いながらもサイドシェルチェアとしての形はそのままに。
時代に合わせながらマイナーチェンジを繰り返す名作です。
是非この機会に、シェルチェアならではの心躍るような使い心地をお楽しみください。