Herman Miller
Eames Side Shell Chair with 1st Model Eiffel Base – Khaki
ミッドセンチュリーって、聞き慣れた言葉だけど、具体的になにかご存じでしょうか。
これを読んでくれている方なら、既に知っている方がほとんどだと思いますが、いざ説明するとなると答えられない方もいるのではないでしょうか。
僕なりの解釈では、ミッドセンチュリーとは”スタイル”を指す言葉です。
直訳すると、Mid(真ん中)、Century(世紀)。つまり20世紀の中頃。1900年代の真ん中という意味です。
主に1940-60(1950-70を指す方もいる)のインテリアスタイルをミッドセンチュリーと言いますが、この年代は家具の黄金時代ともいわれています。
第二次世界大戦が1945年に終わって、戦争のために開発されていた技術や素材などがようやく日常の中に戻ってきて、家具のデザイン性が爆発した時代。
当時のデザインは有機的なものや、煌びやかで豪華なデザインが多いのが特徴です。
そのミッドセンチュリーの中でも代表的なチェアと言えばやはり、Charles & Ray Eamesによるシェルチェアだと思います。
本日は、珍しいカーキのシェルチェアが入荷しましたのでご紹介いたします。
1950年代の空気をいまの暮らしへ

Herman Millerによるサイドシェルチェア セカンドモデル。デザインはチャールズ&レイ・イームズ。
1950年代に発表されたこのチェアは、FRP(繊維強化プラスチック)を用いた一体成形のシェル構造が特徴です。

シェルチェアの魅力は、見た目の軽やかさと裏腹に、座るとしっかりと身体を受け止めてくれるバランスにあります。
余計な装飾を削ぎ落とした形は、当時の「新しい暮らし」に向けた合理性の象徴でもありました。

今回入荷した個体はカーキカラー。人気のパきっとしたカラーとは少し違い、空間に馴染みながらもほんのわずかに個性を残す色味です。
主張しすぎないのに、視界の中でふと気になる存在感があります。


そして、ベースにはいくつかバリエーションがありますが、今回の個体はエッフェルベース仕様。
初期の1stモデルの構造を踏襲したタイプで、グライズ周りのディテールにもその流れが感じられます。
細いスチールロッドを組み合わせた構造で、軽やかでありながらしっかりとした安定感があります。
過度に主張することなく、シェルのフォルムを自然に支える役割に徹している点も印象的です。

ダイニングやワークスペースに一脚だけ取り入れても成立しますし、同シリーズで揃えても圧迫感が出にくいのもこのチェアの良さです。
木製家具やスチールの什器とも自然に調和し、空間のトーンを選ばず使うことができます

サイズは一般的なシェルチェアと同程度で、日本の住宅にも取り入れやすいバランス。
1950年代のヴィンテージのため、細かな擦れや使用感は見られますが、それもまた当時から続く時間の痕跡として、この椅子の魅力のひとつになっています。
価格やコンディションについては一点ごとに異なりますが、単なる家具としてではなく、「ミッドセンチュリーという時代の空気ごと取り入れる」ような感覚で向き合っていただける一脚です。

はっきりと定義しきれないからこそ、暮らしの中に入れたときにそれぞれの解釈が生まれる。
その自由さも含めて、ミッドセンチュリーという時代の面白さなのだと思います。
今回のシェルチェアもまた、その流れの中にある一脚として、日常の風景に静かに馴染んでくれるはずです。































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