Herman Miller
Contract-Base Table
ミッドセンチュリー期を代表するデザイナー、「チャールズ&レイ・イームズ 」。
同氏の手掛けたプロダクトは家具としての実用性に加えて、その洗練されたデザインによって今日まで広く人気を博してきました。
技術や素材など様々な面から世界の家具作りに大きな転換期をもたらしたイームズ夫妻、今回は同氏が手掛けたシェルチェアに並ぶ名作プロダクトが入荷しましたのでご紹介いたします。
ニュースタンダードを築いた一台
シンプルで美しいシルエットの「コントラクトテーブル」、イームズテーブルの一つに数えられるこちらのテーブルは同氏によって1964年にデザインされました。
コントラクトの名の通りパブリックスペースや商業施設で用いることを想定して設計されたため高い耐久性を誇り、新品であれば実に12年間もの製品保証が付いてくることからも、このテーブルの耐久力に対する自信が伺えます。
今回入荷したのはグレーの天板にアイボリーのベースを組み合わせた一台。
統一感のあるカラーリング、天板のマットな質感や簡潔な図形を組み合わせたシルエットからはスペースエイジデザインのような近未来を思わせる風合いが感じられます。
コントラクトテーブルにはオーク材やローズウッドを用いた天板のものも存在しますが、今回入荷したのはメラミントップの一台。
しかし代表的なホワイトの天板にブラックのリムを組み合わせたスタイルではなく、グレーの天板をアイボリーのリムが囲むカラーリング。
現行のモデルには無いカラーリングに加えて、天板裏面には「herman miller」と小文字で記したステッカーが貼付されており、長い年月を越えてきたビンテージの個体であることが伺えます。
特徴的な十字のベース、先端に向けて細くテーパーがかかったシルエットに加えてアルミ削り出しならではのシャープな造形で、すっきりとした風通しの良いデザインに仕上げられています。
また、ベース先端にはビンテージながらグライズを備えており、床の凹凸や段差に合わせて高さや傾きの調整もしっかりと行えます。
コントラクトテーブルには今回入荷したラウンド型天板の他に正方形のバリエーションも展開されていますが、天板が円形であるため奇数の人数でテーブルを囲む際も自由な位置で座ることができます。
また1本脚で幕板も省かれているためダイニングチェアやデスクチェアをスムーズに差しておくことも可能です。
洗練されたデザインと幅広い使い方が魅力のイームズ「コントラクトテーブル」。
作業用のデスクや小さめのダイニングテーブルとしても活躍してくれること間違いなしの一台。
オフィスや什器にはもちろんホームユースでも取り入れやすいコントラクトテーブルをこの機会にぜひ。