Herman Miller
CTW
先の世界大戦で戦場にならなかったアメリカ合衆国は、戦後の輸出産業により世界産業の中心を担いました。
その中のひとつが、家具産業。
多くの優秀な人材が互いに刺激し合い、機能的な家具を次々と生み出したミッドセンチュリー期。
本日ご紹介するのは、家具の黄金期と呼ばれる時代を牽引したデザイナーのチャールズ&レイ・イームズの名作家具です。
ミッドセンチュリーを象徴する名作家具のひとつ
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チャールズ&レイ・イームズによって産み出された作品を、皆様も一度と言わず二度三度、目にした事があるのではないでしょうか?
そんなイームズ夫妻が生み出した数ある作品の中からご紹介するのは、コーヒーテーブル ウッドレッグ / Coffee Table Wood Legs」、通称『CTW』です。
1946年にデザインされた『CTW』。
何でも、イームズ夫妻が最初に産み出したプロダクトであるレッグスプリント(第二次世界大戦中に活躍した製品で、負傷した人間の足を固定する”添え木”)を製作していたころから、イームズプライウッドシリーズが構想されていたんだとか。
イームズプライウッドチェアの『DCM / DCW』や『LCM /LCW』が発表された後に、「軽量で持ち運びが簡単なテーブルをつくる」という開発基準の基、独自の成型技法をテーブルにも応用してみようと数多くの試作を重ねた結果、このプラウッドコーヒーテーブルが誕生しました。
その最大の特徴は、天板の中央の僅かに窪み。
水の波紋の様にゆっくりと広がっていくような美しい曲線は描く形状がとてもうつくしいですね。
この独特な形状は、なにもデザイン性を高めるためだけのものではありません。
波型の曲線によって天板の歪みを防ぎ、耐久性を持たせるという機能性も持ち合わせているんだそうです。
イームズプライウッドチェアシリーズと同様に、ウッドレッグ(CTW)とメタルレッグ(CTM)のバリエーションがあるコーヒーテーブルシリーズ。
こちらは、天板と同じ材を使用したウッドレックタイプ。
緩やかにカーブしたウッドレッグは、美しい曲線を描く天板と相まってとても美しいですね。
個人的には、メタルレッグよりウッドレッグの方がイームズデザインの良さを引き出しているよう思います。
先端に行くにつれ僅かにテーパードした脚は、優雅な空気感を含んだデザインへと昇華してくれております。
こちらの『CTW』には、やさしい光沢のある高級木材のチェリー材が使われています。
経年とともに赤みが深く濃く変化したチェリー材は、ミッドセンチュリーを象徴するかのような風格漂う『CTW』と、とても相性の良い上品な木肌をしていますね。
既成概念に捉われず、絶えず挑戦し続けたイームズ夫妻によって生み出された『CTW』。
デザインと機能性を兼ね備えた名作家具は、時を経ても色あせず世界中の人々を魅了し続けています。
その人気の高さから手放す人が少なく、imptionでも初入荷のアイテムとなっております。
更に、現在では廃番となっているチェリー材を使用した『CTW』は、中古市場でもなかなか見かけない希少なお品物。
お探しだった方は、この機会をお見逃しなく。