Knoll
Counter Height Stool
イームズやジョージネルソンに並びミッドセンチュリー期を代表するデザイナーとして広く知られている”ハリーベルトイア”。
デザイナーとしての知名度の高さから、インテリアデザインをメインに手掛け、数多くのシリーズを残している人物だと思っていました。
しかし、実際は彫刻がメインの仕事で、手掛けたインテリアはKnoll社からはワイヤーを基調としたシリーズのみ。僅か1シリーズのみでデザイナーとしての地位を確立したのです。
小学生の暇つぶし道具でもあるワイヤー。誰にとっても馴染みのある素材から名を馳せるなんて、、すごすぎる...。
ワイヤー一筋

ワイヤーをメインとした一連の家具シリーズは1952年に発表されました。
その革新的なデザインは20世紀を代表する家具デザインのひとつとして、世界中から認めれらています。
沢山の種類があるシリーズで、今回ご紹介するチェアの他にもバードチェア、ダイヤモンドチェアやサイドチェア等、様々なタイプが展開されています。

物資が乏しく木製の椅子が当たり前であった1950年代にしては画期的な椅子として大変注目を集めた事でも知られているこちら。
人体構造に合わせてデザインされたスチールロッドの絶妙な流線は、見た目からは想像し難い吸い付くようなフィット感を生み出しており、不思議とリラックスして座る事が出来ます。

このスチールロッドを接合するのには高い技術力が必要で、彫刻家として、金属の溶接が天才的な腕前だったハリーベルトイアだからこそ生まれたデザインだと言われています。

技術もさることながら手間も惜しみなくかけています。
グリッドの交差部分は今も昔も変わらず、一つ一つ手作業で溶接されているそうです。その数500箇所以上。
うわぁ、大量生産に向いていないですね...。ベルトイアにとってこの家具製作は、数々の芸術作品の一つだったのかも知れませんね。

シートと共に無駄を省いた、すっと伸びたシンプルな直線のレッグ。
ハイスツールでありながら背・座・脚部其々に隙間があることで圧迫感を与えず、手狭な空間に設置してもスッキリとレイアウトできます。

また、ベルトイア自身が「この椅子は主に空気によってできている」と評したように、その透過力を活かして、ワイヤーの奥に何か見える事を想像しながらインテリアの配置を考えることも楽しいかもしれません。

また、今回は同じくビンテージのカバーも付属。
状態は今一つですが、あるだけ損じゃないはず...!

デザイナーとしてはもちろん、彫刻家としての才能を持つ同氏ならではの美しさと心地良さを兼ね備えたこちら。現行とはシェルと脚部の接合パーツが異なるビンテージ品です。
一時代を築き上げたのにも納得の逸品となります。































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