Knoll
Diamond Chair
ミッドセンチュリーの名作。
1950年代にはご存知イームズのシェルチェアやエーロ・サーリネンのチューリップチェアなど、カラフルで自由な曲線を用いた家具が多く輩出されました。
今回入荷したのはそれらの名作に並んで有名なプロダクト。
無駄のないフォルムで優美なカーブが魅力的な逸品です。
耀くダイヤモンド。
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こちらは、”ノル Knoll ” の 『ダイヤモンドチェア Diamond Chair』です。
デザインを手掛けたのは“Harry Bertoia/ハリー ベルトイア”氏。
同氏はイタリア出身の家具デザイナー・彫刻家として活躍しており、彼の残したデザインは現在に至ってもその輝きを失っておらず、世界中の人々を魅了し続けています。
デザインされたのは1952年。
約70年前にデザインされたとは思えないほど都会的でモダンな空気を纏っています。
ここでちょっと面白い裏話。
ベルトイア氏はイームズ夫妻と世界初ワイヤーの椅子を協同開発していたのですが、夫妻が先に「ワイヤーチェア」を発売しさらには協同名義ではなく個人名義で発表したそう。
当然のごとく同氏はひどく怒り、ハーマンミラー社のライバルknoll社に移り、同じ技術を用いたダイヤモンドチェアをすぐさま発表しました。
溶接を得意とするベルトイアの技術がなければ完成されなかったワイヤーチェア。
そう考えるとダイヤモンドチェアはワイヤーチェアより優れたプロダクトなのでは?と思ってしまいますね。
滑らかな曲線を描き軽やかなフォルム。
このダイヤモンド型のフレームは1本1本異なる長さのスチールロッドを加工し溶接固定にて製作。
フレームの細さからは想像できないほどの強固さを誇ります。
ベルトイア氏いわく「空気と鋼の彫刻である」と表現しているそう。
フレームが硬くて細いと着座の際、痛いのでは?と思われる方が多いはず。
それが、痛くないんです。
理由としては身体へのフィット感。
滑らかな曲線と適度な後傾が身体への負担を軽減してくれるのみならず、自然とリラックス出来る体勢をとらせてくれます。
肩回りに関しても包み込んでくれるような優しさがあり、確かな娯楽性と安楽性を誇ります。
カラーリングはブラックカラーでリペイントされたもの。
色合いがシックで大人びた印象をより強め、スタイリッシュに映ります。
経年によるペイントの剥げもまたビンテージの魅力を引き立たせ、かっこいいですね。
ダイヤモンドの様な輝きを放つ椅子。
どれだけ時代が流れ映ろうとも、その輝きは時流に関わらず陰ることなく存在し続けます。
そんなDiamond Chair。
ご自宅に迎え入れ、名作家具の魅力を体感してみて下さい。