Knoll Generation Task Chair

8月もそろそろ中盤戦。早いところではもうお盆休みに入っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。 気持ち市井の空気にもリラックスを感じる隙間が見えるようで、暑さに慣れた身体でひと時の休みを満喫出来たら素敵だと考える今日この頃です。 とはいえそんな中でもお仕事に精を出している屈強な方もいらっしゃると思います。自営業の方、インフラ関係の方、医療・介護関係の方。はたまた今年の当番に当たった方etc...。皆さまお疲れ様でございます。 頑張る方を応援したい。そんな気持ちに応えてくれるチェアが今回のご紹介です。宜しければ最後までお付き合い頂ければ幸いです。

それは本当に正しいか？

>>この商品の詳細を確認する 今回はハーマンミラー社と並ぶアメリカンモダンファニチャーの雄、ノル（ノール）のデスクチェア。 ミッドセンチュリー期に多くの名作を生み出したノルは2000年を数える現代シーンにおいても多くの名作を生み出しています。 現在は先述の巨匠たちによるラインナップの「ノル スタジオ」、創業者ハンス・ノールの妻であり、そして企業を大きく成長させた立役者フローレンス・ノールによる「ノルテキスタイル」、そして現代においてより需要を増すオフィス家具を提案する「ノルオフィス」の3つのグループが存在していますが、今回はそのノルオフィスの中軸を担う1脚。 ジェネレーション チェアです。 ジェネレーションは、ニュージーランドを拠点にするフォームウェイ デザイン（Formway Design。以下フォームウェイ）によって手掛けられたシリーズ。フォームウェイは1956年、ニュージーランドの北島ウェリントン（北島と南島を分けるクック海峡に面した地域）のペトーンに創業しました。 現在のオーナーグループ傘下になったタイミングで新しい製造設備を導入、そしてチームをベースとしたデザインを行うようになったフォームウェイ。 1999年に最高のタスクチェアの製造を掲げ、ライフチェアに続き2009年に発表されたこのジェネレーションチェアは新しい観点による1脚として高く評価されました。 マルチモード、マルチポスチャータスクチェア等とジェネレーションチェアは呼称されています。 そもそも「オフィスに最適な座り方」はあるのか。チェアに皆が同じように、デスク正面に向かって折り目正しく腰かけているという前提に疑問を感じたフォームウェイ。 幅広い年齢層への聞き取りや膨大な時間のビデオ検証を重ねた結果、座っている時間のうち最大3割に及ぶ時間がそれに当てはまらない、自由な姿勢で過ごしているという結論にたどり着きました。 人がオフィスチェアに座るときにイメージする姿勢、その姿勢で過ごしている時間はそれほど多くないという事実。 身じろぎをしたり、伸びをしたり、キャスターで前後したり横や後ろを向くといった動きも、より集中するためのアクションの一つであるという考え。 チェアの座り方を決めるのは誰か。それは座る人自身という前提へと導かれ、結果このシリーズが作られました。 ただ「正しく座る姿勢」を保つのではなく、腰掛けて行う作業に集中するための動きに対応できるチェア。それがジェネレーションチェアです。 エラストマー素材が採用された背もたれ。一般的な樹脂素材であるゴムやプラスティックよりも高い柔軟性があり、柔らかくもたれる身体を受け止めてくれます。 ある程度張地のテンションを保つため、硬いアウトフレームが多いタスクチェア。その見た目を裏切る意外性も楽しいですね。 肩口裏側のスリットパーツは見た目以上にグニャリと曲がり身体の向きを問わず姿勢をサポート。 背もたれに肘をかける時「ちょっと硬いな」とか、「ちょっと位置が高いな」なんて感じた事はありませんか？ジェネレーションチェアはそのどちらも解決してくれているのです。 それだけでは無く、掛けられた声に振り向いたり背中合わせの同僚と肘を付きあわせながら歓談。そんなよくあるシチュエーションもより快適にしてくれます。 もちろんそのままくつろいでも快適ですので、ホームユースならオットマンなんかを用意して誰もが羨むグータラな休息が可能です（笑）。 昇降機能、シートの前後調整、アームの高さ調整、リクライニングの強弱といった基本機能もレバーによって片手で操作が出来る親切設計。 使えば使う程、その良さを実感して頂けると思います。 個人的な感覚としてハーマンミラー社よりも通好みな印象のあるノルですが、知れば知る程欲しくなるタスクチェア。 名作が多いジャンルだからかあまり見かける事のないチェアですが、アイテムとしての完成度、使い心地、そして国内外を問わず優秀なデザインチームに設計を依頼できるノルの実力を存分に楽しめる1脚です。 もし普段のお仕事に疲れているなら、是非一度ご検討頂きたいお勧めのタスクチェア。 未来にきっと引き継がれるであろう名作を、この機会にいかがでしょうか。