Knoll Studio
Breuer Collection CESCA CHAIR

数あるモダン家具ブランドの中でも 世界的ハイブランドとして知られている "Knoll Studio /ノル スタジオ"。

1938年にニューヨークで創業してから、ミッドセンチュリー期には"ワシリーチェア" "バルセロナチェア" "チューリップチェア"等の名作を家具を手掛け、その数々の功績から「近代デザインの歴史そのものを作った」とも言われる存在となりました。

細部にまで宿る、豊かな機能美。

そんなノルスタジオが展開する 「ブロイヤーコレクション Breuer Collection 」は、その名の通り近代デザインの巨匠"Marcel Breuer / マルセル・ブロイヤー"が手掛けた名作家具のデザイン、その意匠を現代に受け継ぐ重要なコレクションとなっています。

マルセル・ブロイヤーは、かの伝説的なデザイン学校"Bauhaus/バウハウス"の第一期生として学んだ世界でも有数の建築家兼デザイナーであり、僅か14年というバウハウスの短い歴史の中でも最も重要な時期にデザインを学んだとされる一人です。

バウハウスデザインの特徴は、合理性を極限まで追求することで生み出される究極のミニマムデザインと豊かな機能美と言われており、そのデザイン観は洗練という概念を超えた創造的領域にまで達したものとしてあまりにも有名です。

「Form follows function/形態は機能に従う」、「Less is more/少ないことはより豊かである」というバウハウスの哲学は現代のデザイン界に根底的な影響を与えました。

こちら「チェスカチェア」は、歴史的名作でありながら普遍的な使いやすさを持ち、1928年の登場から現在も多くの多くの人々に愛される一脚。

当時一般的には建築や橋の設計のみに使われていた"カンチレバー"方式を脚部ベースに取り入れた革新的なデザインで、この構造がその後のチェアのスタンダードとして瞬く間に世界に広まったことから "最も有名な金属製チェア"という呼び名でも親しまれています。

造形・機能共に唯一無二でありながら、一目見るだけで、このチェアがどういった機能を持つものであるのかがハッキリと伝わってくる、実に明快なデザインです。

加えて人の心にすっと入ってくる心地のよい佇まいで、人々のお気に入りに迎えられるような、そんなアイコニックさをも持ち併せた作品となっています。

スチールと木材、ラタンを組み合わせた采配もシンプルでありながら絶妙ですね。

見た目には勿論なのですが、特にスチール製カンチレバーのしなり具合、そしてラタンの活き活きとしたテンション感が織りなす快適な座り心地は必見です。

無駄がそぎ落とされた分、それぞれの素材の良い所が最大限に活かされており、更に相乗し合う事で新たな機能美が生み出されている点は本当に見事としか言いようがありません。

ビーチ材フレームが見せる上質な表情も魅力的で、座面と背もたれでフォルムのリズムが異なるので見ていて充実感があります。

ナチュラルカラーが軽やかで優しい雰囲気なので、モダンな空間には勿論、北欧スタイルのようなナチュラルな空間にもマッチし、心地よいアクセントを添えてくれます。

現在多くのリプロダクトが製造されていますが、マルセルブロイヤーの意匠に忠実に製作を行っている正規のブランドは KnollとTonetの2社のみ。

素材や細部のディティールに至るまでが説得力に溢れる佇まいで、ご自宅や別荘のカウンターキッチンには勿論バーやレストラン、カフェカウンターにもおすすめできる一脚となっています。

ご来客時にも申し分なく、特別なひと時を演出してくれるでしょう。

名実共に大変価値のある逸品となっており、今回美品と言える良好な状態での入荷となっておりますので、お探しの方は是非この機会にご検討下さいませ。