Nuutajarvi
Birds by Oiva Toikka
グラスやカトラリーと違い用途を必要としないオブジェや作品。
しかしそれらは時に空気を変える程の能力を発揮します。
素材を十分に引き立てる創造力と限界を感じさせない表現力。
暮らしに直接影響を与えるわけではありませんがそれらは生活に多大な影響を与えることもしばしば。
本日紹介させて頂くのは無限の創造力が生み出した「小さな命の奇跡」とも称される名作です。
ガラスに吹き込まれる表情
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今回ご紹介させて頂くのはヌータヤルヴィ時代のバード。
ロングテールダックが模されたビンテージの逸品です。
製造は1981年から2009年。
数多いバードの中でも定番作として愛され続けていた代表的なシリーズです。
デザインを手掛けたのはフィンランドのガラスデザイナー、オイバ・トイッカ。
フィンランドの偉大なガラスデザイナーのひとりです。
オイバのデザインは想像力に富み、味わい深く大胆でフィンランドデザインの主流からは外れているものが殆ど。
中でもこのバード バイ トイッカはアーティストとしての際限ない想像力が生み出した名作として認知されています。
イッタラバードの名で親しまれているバード バイ トイッカ。
可愛らしいフォルムやガラスの美しい素材感、そして一体ずつ異なる表情が魅力のシリーズです。
生産は全て手作業。
マウスブロウによるふくらみの違いや気泡の入り具合は個性となり鳥たちに命を吹き込みます。
絶妙に異なる顔立ちや体型はまさに自由その物。
引き込まれる深みの中にどこか感じさせる愛らしさは形作られる際の想像力が一羽一羽に与えた表情です。
アートピースや一点ものというと敷居が高く感じてしまうのも正直なところ。
高価で、スペースを要するイメージがある為か一般に馴染みのないのも事実です。
しかしながら、高価なアートピースに対抗し手数少なくスピーディーに作れ、値段も手ごろで多くの人々に手にしてもらおうと生み出されたのがバードの始まりでした。
ものが生まれるまでのそれまでと、アーティストの想像力と技術。
生み出す根源にある遊び心。
ガラスに吹き込まれた愛らしさを持つ名作のご紹介でした。