National
JOKER 卓上扇風機 F-R202A
国分寺街道の街灯が最近妙に気になっているイリーです。
なんじゃそれ?という方が大半かと思われますが、府中駅周辺から東八道路に出る辺りまで、道路の両脇に赤×青×黄色の何ともカラフルな街灯が並んでいるのです。
曲線、直線、丸、三角を組み合わせた形もとてもユニークで、住宅街の中で何の前触れもなく現れるポストモダンなデザインに、通るたびついつい見入っています。デザインに詳しい方には有名なスポットなのでしょうか?ご存知の方教えてください。
そんなわけで本日はポストモダニズムの巨匠がデザインしたアイテムのご紹介です。
生活に落とし込んだ“モダニズム”
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National製の卓上扇風機、その名も“ジョーカー JOKER”と言います。
扇風機にジョーカーと名付ける尖ったセンスの持ち主は、世界的なデザイナー"倉俣史朗"氏。
空間デザイン、家具デザインともに高い評価を受ける氏の作品は、有名な『ミス・ブランチチェア』や『オバQライト』など、一度見たら忘れがたいものばかり。入荷も稀なので皆さん手放したくないのでしょうね。
さて、こちらのJOKERですが、発売された83年当時はまだ珍しかった一人用の卓上扇風機となります。
70~80年代に生まれた所謂レトロ家電は、独特のチープさが今でも愛される理由ですが、JOKERはスマートなデザインで現代でも全く古臭く感じませんよね。
一般的な扇風機をデフォルメした様な佇まいも何だか愛嬌がありますね。
懐かしのカールコードこそ“一昔前の家電っぽさ”を残しておりますが、そこもまた今見ると新鮮かも。
しかし今日は暑いですね(突然)。
どうせならと、動作確認を兼ねてJOKERを回しながらこのブログを書いているわけですが(部長に睨まれつつ)、ハイ、とっても快適です。
もともとが一人用というコンセプトなので、省スペースかつ、スチールレッグの安定性も◎
製造から30年以上経過しておりますが、そこはさすがのNational製。振動や騒音もなく、まだまだ現役の活躍を見せてくれます。
0でOFF、1か2で出力切り替えと、誰でもすぐに使える明瞭な操作性。1でも結構パワフルでした。
コードレスやスマホ連動など、現代のハイテクなスペックには敵いませんが、今でも元気に働いてくれるいじらしさに、古女房的な愛嬌を感じてしまうのです。
昨今の80sリバイバルの流れで、ポストモダニズムも再評価されていますね。すでに高騰が始まっている倉俣デザイン。この機会を逃すと、また巡り合うのはしばらく先かもしれません。
現存する個体もかなり少なくなったと思われる、貴重なJOKERのご紹介でした。