Danish Vintage
Lounge Chair
※こちらのブログは3日に掲載したものとなります。
名もないビンテージ、アンティーク。
生まれた場所や環境はそれらのかたちやスタイルを作りますが、時に生まれる正体不明のデザインもまた魅力のひとつです。
本日紹介させて頂くのは身元が不明のビンテージアイテム。
多くの名作を輩出したデンマークの逸品です。
柔らかいエッジ
>>この商品の詳細を確認する
北欧ビンテージに共通する最大の魅力、なめらかな曲線を活かした美しいフォルム。
流れるようなひっかかりの無いラインがこのチェアの特徴です。
無駄のないデザインながら決して退屈させないデザイン。
このフォルムはディティールへの細かな拘りや仕様が大きく関係しています。
まるで一本の木材から削り出したかのような滑らかさ。
高い木工技術を思わせるこの箇所こそデンマークビンテージの魅力といえます。
細部にまで神経の行き届く丁寧な作りがなされているからこそ唯一無二の存在感と柔和な表情を含むビンテージになることが許されます。
アームやスポーク、バックの脚に見られるシャープさと柔らかさの融合。
この箇所が北欧由来の柔らかさにアクセントを与え、唯一無二の存在感を与えています。
デンマークの名デザイナー、イブ・コフォード・ラーセンがSelig社の為に手掛けたチェアを彷彿とさせる点は何か所かありますが比較するとこちらのチェアの方がどこかエッジィ。
それぞれのパーツのコントラストが美しく、どの角度からでも魅力を感じることが出来ます。
程よい傾斜と広めの背と座によるゆったりとした座り心地も魅力的。
安定感もあり、長時間の着座にも適しています。
アームに腕を預けた際の心地よさもこのチェアの特徴です。
特有の杢目と木色は恐らくアフロモシアによるもの。
アフリカンチークの別名を持つ高級感と味わい深さを併せ持つ材です。
暗めのカラーがこの表情を引き立て、フレームのかたちに強い説得力を与えます。
これほどのデザインが与えられていながらもデザイナー等の詳細は不明。
生まれ故郷の歴史や暮らしぶり、文化を映しながらも他に無い不思議な魅力を放ちます。
様々なシーンや空間で存在感を放つ一脚。
柔らかいエッジを持った名チェアのご紹介でした。