DESIGN HOUSE stockholm
BLOCK LAMP L
1月も後半、まだまだ寒い日が続いていますが、晴れの日は少し暖かくて春が近づいているのかな~と心の内でワクワクしています。
休みの日、読んでいた本の中で“寒凪(かんなぎ)”という言葉が登場したのですが、初めて聞く言葉だったので意味を調べてみると、
『寒中、晴れ空で風が無く、波も穏やかなこと。』という意味らしく...。
冷たいのにどこか温かさを感じる言葉で、何となくこれから紹介するランプのようだなと思い、少し書いてみました。
本日はそんな寒凪のように、穏やかな一瞬を閉じ込めたような素敵なランプをご紹介させていただきます。
寒凪のようなランプ
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今回ご紹介させていただくのは、北欧デザインをリードするスウェーデンのインテリアブランド“デザインハウスストックホルム Design House Stockholm”より“ブロックランプ BLOCK LAMP L”。
1992年、スウェーデン・ストックホルムにて“デザインハウスストックホルム Design House Stockholm”設立、自らを「デザインの出版社」と称し日々の暮らしをより上質なものにするために、私たちの生活スペース・ワーキングスペースに対する考え方を変革し続けています。
北欧をベースとした60名以上のデザイナーとコレクションを発表しており、機能的で洗練されたデザインとタイムレスな美しさを併せ持つ製品は世界中で愛され、今やコンテンポラリー北欧デザインのリーディングカンパニーとして知られています。
デザインを手掛けたのは、フィンランド生まれのデザイナー“ハッリ・コスキネン Harri Koskinen”。
ヘルシンキ美術デザイン大学を卒業後、学生時代からフリーデザイナーとしてiittala(イッタラ)やイッセイミヤケ等と仕事をし、2000年に自身のデザイン事務所を設立。
その才能を認められ国際的に注目を集めており、2004年にはモンティナから発表した椅子「MUU」でコンパッソ・ドーロ賞を受賞、2007 年にはフィンランド首相から文化に貢献した人物に贈られる“プロ・フィンランディア・メダル”授与、2009年には“トーステン&ワニヤ・セーデルベリ賞”を受賞しています。
氷のブロックで電球を閉じ込めるというデザインコンセプトの“ブロックランプ BLOCK LAMP L”、実はハッリ・コスキネンが学生時代に発表した作品であり、デザインハウス・ストックホルム社の目に止まったことで、彼の才能に光を与えることになったそう。
1996年ミラノサローネでの発表から多くのデザイン賞を獲得し、この斬新なデザインは色褪せることは無く、MOMAの永久コレクションにも選定されている名作照明です。
上下に分かれた重厚なガラスシェードはそれぞれ手作業で鋳造されており、長い時間をかけて冷却することで耐久性が高く、急な温度変化にも強い上質なガラスブロックに仕上げられています。
電球の形にくり抜かれた内部はフロスト加工がされており、ガラス内部に電球の形が浮かぶ仕様に。
ひんやりとしたガラスの質感と、柔らかな電球の灯りによる温かな印象のコントラストがモダンな雰囲気を醸し出し、間接照明というよりは現代アート作品のような存在感を放っています。
青みのあるガラスやガラス内部に見える細かな気泡、揺らぎのある質感がより氷のブロックというコンセプトに近い印象に。
光を通すことでより強調される形状や反射した光は美しく、静かで幻想的な雰囲気。点灯していない時でも硝子彫刻の様な存在感で空間を引き締めてくれます。
テーブルやデスクトップ、ベッドサイドやオブジェを照らす間接照明としては勿論、シェード自体の重量もある為、ペーパーウェイトやブックエンド等様々な使い方ができ、幅広いシーンで活躍してくれるアイテム。
電球というインダストリアルなモチーフでありながらも冷たさを感じさせず、心地よい灯りを演出してくれる“ブロックランプ BLOCK LAMP L”のご紹介でした。