Dal Vera
Les Arc Chair
有名になる、というのは予想もしていない所で起こったりします。
芸能人が美味しいと絶賛した物が急に話題となって買えなくなったり、ネットミームなどのふとした切り抜き動画がネットを沸かせたりと形は様々。
誰かがたまたまピックアップした物が世の中に大きな影響を与える事があります。
時代は遡り1967年、インテリア界でも同じ様な事が起こり名作となったチェアの紹介です。
名デザイナーによって選ばれたチェア
本日は " ダル・ヴェラ / Dal Vera "製の「 レザルクチェア / Les Arcs Chair 」の紹介です。
Dal Vera社はイタリアにて創業した家具メーカー。
60~70年代に活躍し、レザルクチェアのみならず木材や竹など様々な素材を使用した商品を製造しておりました。
そんなDal Vera社から製造されていたレザルクチェア。
Cassinaや天童木工などのブランドのプロダクトをデザインした、フランスの建築・家具デザインを代表する名デザイナー“ シャルロット・ペリアン/ Charlotte Perriand "。
彼女が1967年、フランスに建設されたスキーリゾート施設『レザルク』の為にセレクトしたこの椅子が有名になり、以後レザルクチェアと呼ばれるようになりました。
一番の特徴は、背もたれと座面が一体となったスチールパイプを曲げたフレームとそこに張られているレザーシート。
全体を覆うのではなく、シートとフレームの間に空間を持たせる事で軽やかな印象に仕上がってます。
フレームとシートを繋ぎとめているリベットが見た目のアクセントに。
シートとフレームもヴィンテージならではの経年変化が良い味わいを出してます。
背もたれと座面が一体となったシートはお尻と背中をしっかり包み込む様な座り心地。
座った際にレザーの適度な伸縮性が身体を受け止め、フィット感をもたらしてくれます。
インダストリアルテイスト、モダンテイストや北欧テイストなどシーンを選ばないチェアです。
複数脚あればスタッキングも可能。
使わない際は省スペースでチェアを1カ所に纏められます。
異素材を美しく纏め上げた名作チェア。
一時期はシャルロット・ペリアンがデザインしたものと勘違いされていたそうです。
このプロダクトが持つ唯一無二の魅力は現在も支持され続けています。