Herman Miller
Panton Chair
”ミッドセンチュリー”と呼ばれる、1940~60年代に生まれた家具やインテリア。
近未来的な雰囲気を感じる現代アートのようなデザイン、ポップなビビッドカラーや曲線を用いた様々な家具が数多く誕生してきました。
そんなミッドセンチュリー期を代表するチェア、ハーマンミラー社製パントンチェアのご紹介です。
1974年製.希少プロダクト

今回入荷したのはヴィトラ社が生産を開始する以前、ハーマンミラー社(スイス工場)が1971年から1979年という短期間に生産を請け負っていた時代の希少なパントンチェア。
全ての構造をプラスチックの一体成型で作った世界で初めての椅子と言われ、美しさに実用性と強度、全てを備えたチェアです。
現在製造を行っているドイツ・ヴィトラ社の白い樹脂に塗装を施した仕様とは異なり、「ルーランS」という樹脂自体に色が付いている素材を用いて成型されています。

デザイナーはデンマーク出身、ヴェルナー・パントン。彼自身の名前がついた代表作でもあります。
当時の主流であったチェアデザインを覆す程の圧倒的なデザインは構想から10年以上もの歳月が費やされ完成された苦悩の作品でした。

座り心地はパッと見で固そうなイメージがありますが、絶妙なカーブはしっかりと身体にフィットし、全身が包み込まれるような座り心地です。 座った時の程よいしなり感に驚かれる方も少なくありません。

現行品のヴィトラ社製の物とは若干の仕様が異なる箇所もポイントです。
ヴィンテージハーマンミラー社製の裏側には『フィン』による補強があり、これは強度を保つ為の仕様と思われます。
現行のパントンチェアには無い仕様ですので、こういった当時の工夫が心を鷲掴みにされます。

裏にはブランドの刻印と、1974年9月に製造されたことがわかる、製造年月の刻印を確認することが出来ます。
この様な刻印が確認出来ることも、ヴィンテージアイテムの嬉しいポイントです。

今回入荷したパントンチェアは、現行品やリプロダクト品とは異なり、滅多に入荷しないヴィンテージの希少なプロダクトですので、本物志向の方にお勧めな一脚となります。
ぜひ一度店頭でご覧くださいませ。











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