Soborg mobler Teak wood fliptop table
ボーエ・モーエンセン。デンマークの多くの巨匠たちと同じように、モーエンセンもまた家具職人からキャリアをスタートしたデザイナーです。20歳でマイスターを取得し、コペンハーゲン工芸美術大学でウェグナーと親友に。その後王立芸術アカデミーでコーア・クリントに師事し、古典のリ・デザインと人工工学的な観点を兼ね備えた伝説的なプロダクトを多くデザインした巨匠です。代表作はシェーカーチェアJ39、スパニッシュチェア、ハンティングチェアなど、展覧会や名作を集めた書籍の登場するようなアイテムが多数。家具に詳しくないという方でも、その作品は一度は目にしたことがある事と思います。
本物のデザイン、こだわりのチークダイニング
よく聞く「マイスター」という単語、これはドイツや欧州で取り入れられている資格で「その道のプロとしての国家資格」と言われています。日本の義務教育制度とはかなり違う仕組みで、ドイツの場合は日本の小学校4年生くらいまでの基礎教育後、大学進学を目指すギナジウムと職業訓練校のどちらかを選択し、それぞれの道でスペシャリストを目指します。職業訓練校⇒スペシャリスト養育コースの後にマイスターがあり、職業の国家資格として最高峰に位置するそうです。デンマークの資格制度に関する資料が足らずドイツのマイスター制度の説明になってしまいましたが、家具デザイナーの経歴などでよく耳にする「マイスター」という言葉、どんな内容を意味するかご想像頂けたでしょうか?かなり話は逸れてしまいましたが、この時代に活躍したデザイナーの特徴として「マイスター」の多さが挙げられます(例外的にフィン・ユールは建築家だったことも有名ですが…)。ボーエ・モーエンセンも、親友のウェグナーも例にもれずマイスター。木材の特徴や性質、合理的なカタチや長く使うことのできる剛性、メンテナンスなど、職人の視点があるからこそ生まれた名作は現代まで改変されることが無く、「完成されたデザイン」が今も愛されています。 さて、今回入荷したのは、50~60年代のビンテージアイテム「フリップトップダイニングテーブル」。きめ細かく美しい杢目を持つチーク材がふんだんに使用され、折畳時も伸長時も変わる事のない美しさ。FDBモブラーの次にパートナーとなったSoborg mobler/ソボーモブラーから販売されたアイテムで、コーヒーテーブルや小さめサイズのフリップトップテーブルよりも出回っている点数の少ないダイニングテーブル。広げると180cmまで伸長し、大人数でのパーティでもお使い頂けます。 真鍮の金具は極めてシンプルながら天板から突き出すような存在感が無く、スマートに収まっています。美しい仕上げ、天板の薄さや角の丸み、貫に付けられたカーヴ、脚元の下方にすぼまるシルエットなどそこかしこに上品な気遣いが散りばめられた逸品。 さまざまなチーク材のテーブルがある中、分かる人が見るとかなりコダワリの感じられるアイテム。また、現行では出会えないチーク材美しさも存分に味わって頂けます。 開いた天板の杢目のつながり、いいです。初めて天板を開いた瞬間「オッ!」となる景色が広がっています。ぜひ自由が丘店にてご覧くださいませ。----------------- SPEC -----------------
Item number: RE28-04
Size: W90/180 × D91.5 × H73.2 cm
Price: SOLD OUT-
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