soborg mobler
SM-70 Oak Work Desk
近頃流行りの「断捨離」。
いらない物を捨て、本当に必要な物だけを選び取るという作業ですが、完璧にこなすのはかなり難しい事なのではないでしょうか。
もういらないけどこれ高かったし…とか、取っとけば後で使うかも…とか、人からもらった物はいくら必要無くなっても捨てづらかったりとか…色んな考えが邪魔して結局今日はここまで!となってやり切れない人がほとんどではないでしょうか?
今回はやってみると難しい、そんな「断捨離」を体現したかのような一点。デンマーク"soborg mobler / ソボーモブラー"より『SM-70 オーク材 ワーキング / リビングテーブル』の紹介です!
完璧な断捨離
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デザインはご存知「ボーエ・モーエンセン」。ハンス・J・ウェグナーやアルネ・ヤコブセン等と肩を並べてデンマークの家具デザイン界を牽引した重要な人物です。
1866年に庶民の生活に寄与する為に設立された組織『FDB』、1942年に新設されたその家具部門『FDBモブラー』で企画デザイン担当責任者を務めていた経験も持ち、「デザインの為のデザイン」を嫌ったという同氏。彼の視線の先にはいつも庶民の生活がありました。
今回紹介のSM-70からもそんな同氏の庶民の生活を第一に考えたデザインを見て取る事が出来ます。
同氏は当時流行っていたチーク材等の輸入素材より、北欧で豊富に取れるオーク材やブナ材を好んで使いました。
こちらの商品に使われているのもオーク材。耐久性に優れ、しかも比較的安価なオーク材は庶民の生活にはぴったりな材と言えますね。
素朴な色味と力強い木目もオーク材の魅力です。直線的なシンプルなデザインが材そのものの魅力をより一層引き立てています。
この曲線の少ないデザインも加工のコストを省き、庶民の手に届き易い価格にするための同氏の工夫かも知れませんね。
「役に立たなければ捨ててしまおう、実用的でなければ替えてしまおう」がモーエンセンの考えです。同氏は収納家具ユニットをデザインする為に一般家庭にある様々なものを細かく計測したりと、徹底して無駄を排除した機能美を追求しました。庶民の生活から逆算して残った必要最低限を見事に形にしている訳ですね。
こちらの商品も徹底的に無駄を省きながらもワーキングデスクから~4人用のダイニングテーブルまでと、一般家庭でフレキシブルに使って頂けるデザインです。
脚は片側だけH型になっている為ワークデスクとして使用する際の耐荷重も考慮されております。もう片側は通常の2本脚となっている為、ダイニングチェアを滑り込ませる事が可能。H型側の脚の側を壁に付けてのダイニングテーブルとしての使用もオススメです。本当に良く考えられていますね。
唯一の装飾の様に見える天板下中央の窪み。実はこれはアーム付きのチェアにも対応できるようにと施された意匠なんです。
デスクチェアと合わせて使用する際には大変便利かと思います。
本当に無駄一つない、惚れ惚れするような機能美です。
いかがでしたか?
物や事で溢れ返る現代、「断捨離」は実に難しいもの…。徹底的に無駄を排除したこのテーブルからも、巨匠ボーエ・モーエンセンからも学ぶ事はたくさんありそうです。
さて、シンプルなだけにどんなお部屋にも合わせやすいという、どこまでも使用する人の事を考えてデザインされた便利な一点。
是非実際に使ってみて頂きたいです!それでは!