Swedish Vintage
Gossip Bench
嗜好性の高さを映す独自のスタイルで知られる北欧のビンテージ家具。
装飾を取り払いながらも損なわない気品と素材感は多くのプロダクトデザインに影響を与えてきました。
本日ご紹介させて頂くのもまたその特色が顕著に表れた良質な北欧ビンテージ。
時代特有の仕様がなされた逸品のご紹介です。
時代の家具、変わらない魅力
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その名の通り電話を設置するテーブルとベンチが一体になったテレフォンベンチ。
座りながら電話出来るユニークな構造は固定電話の普及を象徴する時代特有の家具と言えます。
テレフォンベンチが多く作られていたのは1930年代から1950年代。
電話の発明と進化に伴い電話台は変化を続け、いつしかベンチと一体化していたそう。
北欧や英国で多く作られていたテレフォンベンチ。
他の家具同様、北欧ではシンプルに、英国では優美なデザインスタイルで作られていました。
今回入荷したのはスウェーデンで作られたビンテージの個体。
北欧ならではの特徴が随所に表れており、“電話台とベンチ”という一見不思議な組み合わせながらどこか説得力を感じさせるビンテージアイテムです。
特徴的なのは他の北欧家具同様無駄の無いシンプルなデザイン。
直線を多用しながらも角の無い雰囲気が優しく温度を感じさせます。
経年が与えたチーク材の深みも北欧のビンテージ家具だけが持つ特徴。
コンパクト且つシンプルに纏められていながらも、十分に奥行ある存在感を感じさせます。
電話台部分は2段の抽斗が備え付けられた仕様。
テレフォンベンチにはよく見られる箇所ですが、この箇所にも北欧家具ならではの丁寧な造りがみられます。
ふたつの家具がひとつになった面白い家具ながら、どこか感じさせる確固たる佇まいは北欧ならではの解釈と技術で作られているからでしょうか。
見た目の美しさと実用性の融合も北欧ビンテージの特色です。
固定電話の普及を象徴する時代特有の家具、テレフォンベンチ。
電話機の形状の変化や環境の変化に伴い、それらは姿を消すことになります。
通話の内容もゆったり座りながら話せない程せわしないものに変わったのかもしれません。
しかしながらシンプルなデザインに与えられた実用性は固定電話を使わない現代のシーンにも柔軟に対応してくれるはず。
良質な座り心地を作るのではなく、良質な時間を作る為に生まれた家具。
用途は変われど、変わらない魅力を放つビンテージアイテムです。