SINTESI
Sapience book tower
スチール製の垂直に伸びたフレーム。
棚板が等間隔ではめ込まれた直線的なフォルムデザイン。
無駄を極限まで削り落とすことによって生まれた驚くべきデザインは「もの」自体にデザインを委ねるというアイデアでした。
シンテシ社が手掛けるサピエンスブックタワーを紹介させていただきます。
シンプルが生む混沌の美しさ
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シンテシ社が得意としたモダンデザインにおける傑作、サピエンスブックタワー 。
デザインはミラノのデザイナー、ブルーノ・レイナルディが手がけました。
コンテンポラリーデザインから商業マーケティング、インテリア製品のデザインまで幅広く手掛けた彼のデザインは一見奇抜でシャープながらも計算しつくされたものばかり。
代表作でもあるブックタワーにもその特徴が表れています。
デザインから用途まで、全ての点で一般的な本棚と異なるブックタワー。
等間隔にはめ込まれた棚板に本やCDを重ねていくことによって完成するその姿はまるでオブジェの様。
本来収納すべきものをディスプレイとして機能させてしまう、想像力が生んだユニークなデザインです。
一枚の棚板あたりの耐久荷重は2kg。
本なら6冊程度、CDなら1段13枚程度を収納することが出来ます。
棚板は取り外し可能。
一枚棚板を外し本を立ててみたり、積み上げる間隔を少し空けたり、あえて詰めてみたり。
シンプルながら様々な表情を見せてくれます。
2004年にはイタリアの権威あるデザイン賞であるコンパッソ·ドーロを受賞したブックタワー。
ブルーノ・レイナルディは自らのデザインを「混沌とした厳密さ」とも語っています。
インテリアが活躍するのはデザインされた時ではなく実際に使われる時。
デザインにおいて飽くまでも実用的である事を重んじた彼ならではの素晴らしいデザインの結晶ともいえます。
自らのデザインに鉄を多用していた事で知られるブルーノ。
鉄を愛した理由はその質感やルックスではなくプリントや塗料を要さないといった環境に優しい点だったそう。
ひんやりとした触感の素材ながら実際に本を収納すると不思議と温もりが生まれるのは彼のデザイン故なのかもしれません。