Schmidinger module
Fatty Containers L
例えば、ソファベッドを買ったのに万年ベッドのままだったり、オーブンレンジを持っているのにオーブンを使うような料理はほぼ皆無だったり。
それなら単機能でより使いやすく安価なほうを選んだ方がよかったのでは?と後になって思ったりして。
1台何役って便利!と購入したにも関わらず、結局ひとつの役割しか使いこなすことができなくてなんだか損した気分になったりするのです。
尽きることなく
その点好きな使い方を選べるこのボックスは、多機能ながらいわゆる"3 in 1"とは少し異なります。
たぶん元から何役も与えられていたわけではないけれど、おまけとして+αの使い方ができる。そんな感覚なので、1wayで使っても何ら気落ちすることはありません。
建築や内装デザイン、家具などを手掛けるオーストリアのメーカー、Schmidinger module(シュミディンガーモジュール)社で製造される「ファティーコンテナーズ | Fatty Containers」。
1999年に発表されて以来、無期限の生産停止などの危機を乗り越えながら長く愛され続ける小さな収納家具です。
デザインを担ったのは「機能性が高い、視覚的に美しい、暮らしを豊かにする」をコンセプトに活動するフィンランドのデザイナー、Harri Koskinen(ハッリ・コスキネン)。
有名なブロックランプがアーティスティックなだけに、無駄のないすっきりとした佇まいがどこか意外にも感じられますが、実際のところシンプルで美しいこのデザインにこそ氏の本領が発揮されているのかもしれません。
2サイズで展開されるうちのLサイズは、食品のストックやお子さまのおもちゃ、雑誌、ブランケットなどの布もの、防災グッズやキャンプ道具などさまざまなものをぽいぽいとしまうことができます。
また、収納を軸に「しまう、座る、置く」をこなす万能さも魅力。テーブルの下にさりげなく置いてスツールに、並べるだけで収納ボックス兼ベンチに、縦置きでも横置きでもフラットな天面を生かせばサイドテーブルとしても活躍します。
スツール60に代表されるように、北欧らしさを色濃く感じられるバーチ材の優しく滑らかな木肌と緩やかな曲線を描くプライウッドならではの優しい存在感。
ただ置いてあるだけでも美しいこの木箱は、ひとつの機能で使おうとあらゆるところで駆使しようと使い道が尽きることがありません。
好きな用途だけを選べる1台3役の新しいカタチ。さて、皆さんならどう使いますか?