COMPTOIR DE FAMILLE
Eugenie Chest
どうしてもカタカナがたくさん並んだ横文字の単語を覚えられなくて、日本史を選択していた学生時代。
世界史はあまり詳しくないけれど、フランスの皇帝ナポレオンくらいはさすがに知っています。といってもフランス革命の人くらいの知識です。
なので、そのナポレオンが実は何世も続いているなんてちょっとびっくり。今は7か8世だそうです(ただ直系ではないみたいです)。
愛されユジェニー
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今回の主役はナポレオン、ではなくその甥である最後の皇帝ナポレオン3世の妻。Eugenie de Montijo(ユジェニー・ド・モンティジョ)皇妃です。
ヨーロッパ屈指の美貌をもち、さらには聡明で知性も教養もセンスも持ち合わせたという彼女。流行の最先端にいるファッションリーダーのような存在だったといいます。
皇妃が愛したスミレの花をあしらったユジェニーというシリーズの食器が誕生したり、お気に入りだったヘレンドの「インドの華」やルイ・ヴィトンのバッグが人気になったり。
その影響力はすさまじく、実はこのチェストもまたユジェニーの名を冠していると思われるアイテムのひとつです。
COMPTOIR DE FAMILLE(コントワール・ドゥ・ファミーユ)はフランスのインテリアブランド。
昔のフランスで日常的に使われていた家具や雑貨のデザインをそのまま現代へ引き継ぐ、いわゆるフレンチカントリーのアイテムを手掛けています。
ホワイトに近い薄いグレーにペイントされたボディに、お花の象りが配された丸い把手。上部中央にあしらわれているのはフェイクの鍵穴です。
木彫りの装飾はさりげなく、でもしっかりとアクセントとして効かせる辺りにセンスの良さを感じて。
抽斗は大小あわせて4杯。それぞれ約12.5cmの深さがあり、衣類なら小物から厚手のものまでたっぷりと収納頂けます。
また、直線的なすっきりとしたフォルムと華奢な立ち脚が明るいペイント色と相まった佇まいは、まさに上品。設置した時の圧迫感を感じさせません。
なんだか、ひと歴史学んだ気分。世界史が得意な人とっては、ユジェニー皇妃も常識だったりするのでしょうか。
きっとこのチェストのように可憐で気品に溢れた素敵な女性だったのでしょう。そしてこのチェストのように収納力、もとい高い包容力があったのでしょう。
歴史としてだけでなくインテリアとして受け継がれる気高いユジェニー。アンティークの家具ではないけれど、可愛い見た目に隠された深い歴史も一緒に楽しんでほしいと思う1台です。