KOTOBUKI
STACKING CHAIR
戦後の日本デザイン史において、欠かすことのできない存在である"コトブキ KOTOBUKI"。
1914年創業という長い歴史を持つ老舗家具メーカーでありながら、1950〜70年代には当時最先端であったFRP(繊維強化プラスチック)家具の開発を積極的に行い、日本のミッドセンチュリーデザインを語るうえで欠かせない数々の名作を世に送り出しました。
劇場や公共施設向け家具を多く手掛けてきた同社は、耐久性・機能性・量産性に優れた家具づくりを得意とし、その技術力は国内外でも高く評価されています。
特にFRP成形技術においては、日本国内でも草分け的存在として知られ、当時アメリカで大きな影響力を持っていた「イームズ夫妻のシェルチェア」文化に呼応するように、日本独自の「FRPチェア」開発を推進していきました。
本日は、同社より学校や会議室、公園や駅、スタジアムなどのパブリックスペースで定番使用されていた1脚「スタッキングチェア FRP製」をご紹介します!
シンプルだからこそ、美しい。



デザインを手掛けたのは、『剣持 勇 Isamu kenmochi』。
1950年代以降、日本人の暮らしに寄り添う家具やプロダクトを数多く生み出し、その機能美を追求したデザインは現在でも高く評価されています。
本作にも、無駄を削ぎ落としたシンプルなフォルムと、日常使いを前提とした合理性が息づいています。



シェルにはFRP(繊維強化プラスチック)を使用。
当時としては先進的な素材であり、軽量でありながら高い耐久性を兼ね備えています。
身体を優しく包み込む一体成形ならではの座り心地は、公共施設向け家具として求められる快適性と実用性を見事に両立しています。




最大の魅力は、公共空間で鍛えられたタフな構造。
学校やホール、会議室、駅、スタジアムなど、人の往来が多い場所で長年使用されてきたことからも、その堅牢性の高さがうかがえます。
また、スタッキングが可能な設計により、省スペースで収納できる優れた機能性も備えています。


どこか懐かしさを感じさせるレトロなカラーリングと、有機的なシェルのフォルム。
インダストリアルなスチールレッグとの組み合わせは、ミッドセンチュリーらしい軽快な印象を演出しています。
ダイニングやワークスペースはもちろん、ショップやカフェなどの空間づくりにもおすすめの1脚です。


日本の高度経済成長期を支えたデザインと技術が詰まった、「KOTOBUKI」を代表するFRPスタッキングチェア。
日本デザイン史を物語るプロダクトとしても高い価値を持つ逸品です。
時代を超えて愛され続ける名作を、この機会にぜひ暮らしの中でお楽しみください。































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