CUERO
BKF Butterfly Chair
BKFチェアのデザインは3人のアルゼンチンデザイナーによって、1938年にデザインされそのデザイナーの頭文字を取って商品のネーミングとなりました。
デザイナーは、アントニオ・ボネット、フアン・クルチャン、ホルヘ・フェラーリ=ハードイ。彼らは、元々コルビジェの元で働いていたそうです。
その後、コルビジェのデザインとは一線を画す、イギリスのエンジニア、ヨゼフ・フェンビィがデザインしたトリポリーナチェアにインスピレーションを受けてデザインし誕生しました。
その後瞬く間に広く受け入れられ、発表後まもなくMoMAに収蔵された、稀有なデザイナー達による優雅な蝶が羽ばたくシーンを連想させる美しいバタフライチェアとなります。
イームズに勝るとも劣らない人気チェア
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当時はKnollからも生産されていたようですが、その後一度生産が中断され人々の記憶から消えかけていましたが、スウェーデンの CUERO社ラース・キヤスタディウスによって2005年に復刻します。
当時はキャンバス製であったチェアの仕様をイタリアの最高級レザーに仕様を変更し、植物性タンニンを使用した非常に手間のかかる鞣しを施し皆様もご存知のハイブランドVuittonのようなヌメ側を使用した瀟洒なチェアへと生まれ変わりました。
さて、それでは今回入荷したBKFバタフライチェアの詳細に。今回の入荷は、それこそ皮の生成に非常に時間のかかるナチュラルカラー。
ベジタブルタンニンとは主にオーク材の樹皮や葉・枝・実など様々な箇所からあるタンニンを抽出し、皮を鞣していく方法は紀元前から用いられている方法だそうです。
ナチュラルカラーとなりますので、見た目は新品よりも味が出たコンディションですが鞣された上質な革は非常に滑らかで肌に自然と馴染む心地よいレザーである事には変わりありません。
デザインの元祖といわれるトリポリーナチェアはウッドフレームだったのに対して、BKFは細いスチールフレームを幾何学的にデザインした知的な雰囲気を感じさせるフレーム。
最高級のレザーとスチールフレームのみですが、冒頭のように蝶が美しく羽ばたくようなデザインになるBKFチェア。その座り心地も極上です。
レザーの艶や肌当たりも去ることながら、フレーム構造がもたらす浮遊感と絶妙な革の伸縮が心地良く、身体ごとレザーに包み込まれていく感じです。
このチェアの良点はまだまだございます。レザーと華奢なフレームによる軽量化。これでお分かりいただけるようにテラスやデッキへも持運び自在。
もちろんその気になれば、大自然の中で鳥の声と静かなせせらぎを聞きながらお気に入りの本を読むなんていう大人の贅沢も味わえます。
そんな贅沢な時間を妄想できるほどのデザインと極上の座り心地。今回のナチュラルカラーだけ同チェアの他色より定価が高く設定されています。
やはり自然の色に鞣すのは通常は困難で高コストであることがお分かりいただけますよね。
高い品質を保ちつつ、どんなシチュエーションにもマッチする歴史のある名作チェア。是非お愉しみくださいませ。