Carl Hansen & Son CH88T

デンマークデザイン界において最も創造性と独創性に溢れたデザイナー、ハンス・J・ ウェグナー。 見た目の美しさと座り心地の融合を追い求め続けた結果、同氏は生涯に500以上ものチェアを手掛けることになります。 その殆どが名作と称され今尚多くのファンを魅了し続けています。 本日紹介させて頂くのは、そんなウェグナーにより生み出された名プロダクトになります。

ダニッシュモダンの傑作

>>この商品の詳細を確認する 今回ご紹介するのは、1955年にスウェーデンで開催されたヘルシンボリ国際博覧会に出展する為にデザインした「CH88T」 一切の無駄を極限にまで削ぎ落した洗練された美しさはまさにウェグナーデザインと言える一脚です。 機能的に一切の無駄をそぎ落としながら、あくまで優美に洗練されたフォルム。 どの角度から見ても存在感ある佇まいは本当に魅力的です。 椅子は後ろ姿を目にする機会が多い家具ですが、ウェグナーのデザインはその後ろ姿も美しく造形的。 背もたれと座面にはオーク材を使用。 こちらは木材の風合いをお楽しみいただけるオイルフィニッシュ仕上げとなります。 弧を描くような絶妙なアームの長さがとても美しく、背もたれの先端は自然と肘を置くことを考慮した機能的な形状をし身体をしっかりと支えてくれます。 脚部は木材を削り出し造形するスタイルで知られるウェグナーのデザインには珍しいスチールパイプ。 これにより生まれる軽快な浮遊感とウェグナー作品特有のなだらかさとの融合は素晴らしく、ウェグナーの新しい境地に達した一脚として評価されています。 数多くの名チェアを手掛けたウェグナーの作品の中でも他に無い魅力を放つ、CH88T。 異素材が美しく融合しまさにダニッシュモダンと言える名プロダクトです。 これほどのデザインを叶えながらもスタッキング仕様である点も特徴のひとつ。 限りないシンプルの中に宿る気品は、現代にも強い輝きを放っています。