Carl Hansen & Son
CH33P

木本来のナチュラルな温かみを残しながら洗練された無駄のないデザインの北欧モダン家具。

ミッドセンチュリー期のデンマークを中心に開花し70年近く経過した現在も未だ根強い人気を誇ります。

そんな北欧の家具を語る上で欠かせないのが、20世紀の家具作りを代表する巨匠「ハンス・J・ウェグナー」。

生涯を通して500脚もの椅子を設計し、"マスター・オブ・ザ・チェア"との呼び声も高い同氏のデザインから、長い時を経て製造された一脚をご紹介いたします。

蘇ったダニッシュモダンの名作

こちらは優雅で曲線的なシルエットから人気の「CH33P ダイニングチェア」。

背もたれから脚、座面下のフレームに至るまで曲線的な造形で作り上げられており、純粋かつ簡素なデザインながら、無駄を削ぎ落とし洗練されたダニッシュモダンが形になったデザインに仕上げられています。

CH33Pは1957年にデザインされ、その後10年にわたって生産していたものの廃盤に。

以降半世紀以上にわたって生産が途絶えていましたが、Yチェアをはじめ多くのウェグナーの作品を製造してきたことで知られる家具メーカー"カールハンセン&サン"から2012年に復刻されることになりました。

まず真っ先に目を惹く楕円状の背もたれは背中を包み込むように弧を描いた造りとなっており、オーク材の成形合板を使用しながら狂いのない造形と、木本来の杢目や木肌といった風合いを活かしたデザインです。

また、その背もたれを支えるフレームは後ろ脚を兼ねるほか上下の先端に向けて細くテーパーが掛けられており、滑らかな形状と背もたれを支えるための構造からは美しいデザインと洗練された構造を保つための優れた設計が垣間見える造りとなっています。

座面はシンプルな形状ではあるものの、背もたれと同じくプライウッドで成型されており、腰や脚に合わせた造形に。

また、今回入荷したモデルにはレザーたクッションが備えられており、長時間の着座でも疲れにくくなっています。

比較的コンパクトな造りに加えてアームも省かれているため、日本の住環境にもしっかりとマッチするサイズ感に。

ダイニングテーブルにも問題無く差せるほか、軽量で取り回しも良く幅広いインテリア空間に取り入れやすいのも嬉しいポイントです。

ウェグナーならではの洗練された造形が光る「CH33P ダイニングチェア」。

木本来の味わいを活かした素朴な風合いに加えレザーとの素材感、そしてなんと言っても同氏が追い求めたダニッシュモダンスタイル特有の滑らかな曲線美が光る逸品です。

ダニッシュモダンの定番として人気の一脚をぜひこの機会にお求めください。