Karl Andersson & soner
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冬の寒さの厳しい北欧では昔から、『いかに屋内で快適に過ごすか』が重要視されていました。
その生活の中で自ずと生まれたある種の豊かさは、グローバル化によって社会的流動性が高まった忙しき現代社会において、一つの魅力として改めて評価を得ています。
それは時間の過ごし方であったり、物事への考え方であったり。
そして、そういったものが如実に形として表れているのが家具なのだと思います。
本日ご紹介するのは、パイン材を使用した北欧のシンプルで美しいシェルフです。
北欧の暮らしが生んだもの
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“Karl Andersson & soner(カールアンダーソン&ソナー)”は、1989年に大工の“Karl Andersson(カールアンダーソン)”が創業者の老舗家具ブランド。
スウェーデンの小さな村の工房で、筆記用具からベッド、ソファ、テーブル等の家具製造を始めたのが始まりでありました。
1940年代以降は、“Børge Mogensen(ボーエ・モーエンセン)”や“Carl Malmsten(カール・マルムステン)”といった著名なデザイナーとのコラボレーション作品を発表し、現在では貴重なビンテージ家具として中古市場でも高値で取引が行われています。
また、デザイナーのいないオリジナルの家具の評価も高く、中にはストックホルムの北方民族博物館に収蔵されている作品もあるそうです。
今回入荷したものはデザイナーこそいないものの、北欧らしいパイン材を使用した使い勝手の良さそうなビンテージブックシェルフ。
棚板に穴が複数備わっていることから、何かしらのモジュール家具だったのではないかと推察されますが、詳細については残念ながら不明です。
1972年にカールアンダーソンの息子“Göran Malmvall(ヨラン・マルムヴァル)”が製作したKA72シリーズはモジュールタイプ。こういったモジュール家具の派生系なのか基礎となったものなのか・・・気になるところであります。
北欧家具らしくパイン材が使用された、ナチュラルな風合い。
パインの中にも様々な種類のものがありますが、寒い環境で育つ北欧のパイン材は目が詰まっており、木肌がきめ細かいのが特徴。
爪で押してもすぐに凹まない程度の硬さと重量もある上質な材です。
それ故に、角の面取り等細かな加工にも耐えられ、結果として美しいデザインとして全体に調和をもたらしています。
棚の高さは3cm刻みに調節可能。
本に限らず、思いのままにディスプレイをお楽しみ頂けます。
また、棚板は金具に差し込む仕様となりますので、ズレによる落下を防止すると共に、シェルフとしての強度も確保されています。
デザインがシンプルなだけに、飾るものを引き立て、飽きることなく末永くお使い頂けるお品物ではないでしょうか。
北欧の土地で自然に生まれた「快適で飽きの来ないデザイン性」と「長きに渡って愛用出来る実用性」が、このシェルフには詰まっています。
ビンテージ品とは思えないグッドコンディションでの入荷でございますので、今後も経年変化を楽しみながらお使い頂けるお品物です。