Karl Andersson & soner
Oresund Cabinet
このキャビネットは、異なる2つの国のメーカーとデザイナーが海を越えて協力し、ともに作り出しました。
そしてこのキャビネットには、2つの色と2つの木肌があります。2つのカタチで成り立っています。2つの収納ができます。
そう、キーワードは「2」。1台で2倍楽しめる?そんなキャビネットです。
"2"を楽しむ
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デンマークの巨匠・Borge Mogensen(ボーエ・モーエンセン)とスウェーデンの老舗家具メーカー、Karl Andersson & soner(カールアンダーソン&ソナー)。
同じ北欧の隣国でありながら陸では繋がっていない2つの国。この頃は、国を越えて家具を共作するのは当たり前ではなかったのかもしれません。
このシリーズが両国の間に位置する「エーレスンド | Oresund(エーレ海峡)」と名付けられたのは、もしかして友好の証?なんて想像してしまいます。
タッグが始まったのは、1955年。メーカーがモーエンセンにお願いする形でスタートしたようです。
もともとサイズや収納の仕様、木材、脚の形に至るまでお好みの組み合わせができるシステム家具として誕生したエーレスンド。
今回はオーク材をメインに扉と袴にチーク材を配し、2つの素材を絶妙にミックスさせた上下2段のキャビネットです。
上段は、約3cm刻みで棚板の高さの変更が可能な2段のオープンシェルフ。下段は、2枚扉&2段の扉収納。もちろんこちらも棚板調整可です。
かなり実用性の高い構造は当時も人気だったそうですが、上部に扉がないこの仕様はもともとブックケースとして本や書類がしまわれていたのでしょうか?
2台重ねた状態でも高さは約125cm。圧迫感を感じさせないだけでなく、上段の天面までしっかりと収納スペースとして活用できるサイズと収納力。
本棚としてはもちろんですが、写真のようにテーブルウェアやキッチン用品を並べて食器棚としてのご使用もおすすめです(ちなみに、上下を分けて使うこともできます)。
そういえば、扉を開ける時に指を掛ける丸いくり抜きもなぜだか2つずつ。本当にこのキャビネットにはたくさんの「2」が散りばめられています。
まつわる数字は「2」だけれど、丈夫で長く使える家具を作りたいメーカーと生活のためのデザインを形にするデザイナーのエーレスンドで混じり合った思いはきっとひとつ。
使いやすさは今も昔も変わることなく、その実用性を大きく実感できる収納家具です。