Kartell
MR. IMPOSSIBLE
先鋭的な佇まいで人々を魅了するポストモダンデザイン。
ミッドセンチュリーの時流を受け継ぎ、自由な表現で形造られるプロダクトはアートの様な異様な輝きを放ちます。
自由な単色の色使い、美しい流線形を描く細部、独創的なシルエット。
今回は、ポストモダンデザインを代表するデザイナーが手掛けた作品をご紹介いたします。
2層のシェル
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他社とは違う視点からプラスチックの加工を試み続ける ”カルテル Kartell”。
多くのデザイナーとの協力により革新的で質の高い家具を製造していることでも知られています。
こちらはそんなカルテルとデザイン界を代表する一人として国際的に活躍しているフィリップ・スタルク氏によって世の中にリリースされた名作。
スタルクは18歳で既に自らの事務所を設立している言わば鬼才。
家具だけに留まらず食器等 もデザインする”プロダクトデザイナー”として活躍しております。
同氏が生み出す特長的なフォルム、美しい流線形。
こちらもその真髄が感じられる一脚。
その名は、 ミスターインポッシブル MR. IMPOSSIBLE。
同社のプラスチック加工技術とフィリップ・スタルクの独特の感性によって生まれた、今まで見たことないポリカーボネート製チェアです。
シェルの形は同氏の名作エロエスチェアに類似。
そんな名作に”不可能さ”が加わった様な特異なプロダクトです。
硬さを感じさせない座面の滑らかさ。
角ばりのない脚部。
光り輝くポリカーボネート。
細部まで拘られたデザインはスタルクの真骨頂とも言える、有機的な造形美を感じさせます。
最大の特長。
ブラックシェルとクリアフレームが2層重なるように合わさっていること。
クリアを通して視認できるブラックシェルは独特の浮遊感を齎します。
驚くことに、接着剤を一切使わず接合させている仕様。
従来の材質感を覆すような思いがけない視覚効果が得られ、一目見ただけでは理解させてくれない特異な造形美を誇ります。
不可能なアイデアから生まれた ”ミスターインポッシブル MR. IMPOSSIBLE”
鬼才の手掛けた常軌を逸したプロダクトのご紹介でした。
一目で記憶させるユニークなデザイン。
その存在感は今後も廃りを知らない永遠のプロダクトとして輝き続けるでしょう。
ミスターインポッシブル もその一つ。
道具や家具という枠に収めるのではなく、芸術品として認識していきたいアイテムでした。