Karimoku60+
Glass Top Cabinet
昔流行ったファッションや音楽などが一周して数十年後にリバイバルすることがよくありますよね。
今で言うと、80sリバイバル。私も久しぶりにドハマリしてしまったネットフリックスの「Stranger Things」では、正に80年代を舞台に当時ヒットした音楽や流行したファッションなどが度々登場します。親世代には懐かしく、若者たちには新鮮に感じられ、その世界観込みで幅広い層から人気を集めています。
家具界でも80sポストモダンデザインが再評価されているように、良いデザインというのは時代を超えて愛され続けるもの。本日は、日本の家具づくりが大きく飛躍した60年代のミッドセンチュリーデザインを基に生まれたキャビネットのご紹介です。
古くて新しい家具
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1947年に創業した老舗木工家具メーカー「カリモク家具」。カリモク家具の中でも、カリモク、カリモク60、カリモク60+といった複数のブランドがあり、初めて聞く方は「何が違うの?」と区別がつかないと思いますので簡単にご説明させて頂きます。
ちなみに今回ご紹介するのは、カリモク60+のガラストップキャビネットです。
同社はいつの時代も変わらない普遍的価値を提案する、60vision(ロクマルヴィジョン)という理念に賛同し、2002年より「カリモク60」として当時のデザインを現代に蘇らせました。
60visionヘの参加は、カリモク以外にもマルニ木工など日本のインテリア業界を代表する全12社の家具・インテリアメーカーが名を連ねています。
更に、60年代の家具を復刻させるという目的にとどまらず、遠い将来にロングライフデザインとして残すべく生まれたのが「カリモク60+」。
カリモク60のある空間にマッチするような商品ラインナップで、パッと見でカリモクと分かるレトロな佇まいは引き継ぎつつ、現代のライフスタイルに合わせた設計にブラッシュアップされています。
こちらは、1972年発売のサイドボードを基にリデザインされており、現在もメーカーサイトにて販売している収納家具シリーズの一つです。
最大の特徴と言えば、現代の住宅事情に合わせたコンパクトサイズであるところ。
かつてはリビングとダイニングが分かれているのが当たり前でしたが、住宅事情の変化もあり、今ではリビングとダイニングを兼ねたLDスタイルのお部屋が増え、そんなにスペースが取れないというお宅も多いかと思います。
そんな暮らしの変化に合わせて見直されたのがこちらのキャビネット。通常の食器棚よりもスリムな印象を受ける通り、幅は約69cm、またマンションの梁下にも設置できるよう、高さは約180cmに抑えられています。
縦長のシルエットに加えて床が見える上げ脚タイプのため、お部屋の中で圧迫感が出にくく、スッキリとした印象を与えてくれます。
ここからは上から順に収納部を見ていきたいと思います。
開放的なガラス扉の収納部。棚板を3枚備え、仕舞う物のサイズに合わせて高さの調整が行えます。
気に入って買った食器たちを収納しながらディスプレイすることもできますので、特に「うつわ好き」の方にオススメです。
テイストが左右されない落ち着いたウォールナットカラーですので、北欧食器や洋食器、和食器までどんなものでも馴染んでくれます。
これなら食器の趣味が変わっても心配ありませんね。
カトラリーなどの小物を仕舞える引き出しが1杯と一番下の扉内には上段同様高さ調節が行える棚板が1枚。
ガラスの見せる収納とは異なり、鍋やフライパン、保存容器など表に出したくないものを仕舞うための隠す収納として活躍してくれそうです。
上から通して見ていくと、全ての把手が掘り込み式であることに気付きます。デザインの美しさもそうですが、扉からのでっぱりがほとんど無いことで調理中の動作の邪魔にならないというメリットも。毎日使うものだからこそ、このちょっとした気づかいが使っていくうちに身に沁みてくるのだと思います。
大容量とは言えないけど、カップルやファミリーで使う食器棚として十分に機能してくれます。
収納が足りない方は、同シリーズのオープンシェルフ付きやハーフサイズのタイプなどを組み合わせてお使い頂いても良いかもしれません。
食器棚としてはもちろん、リビング収納や本棚としても使い勝手が良く、キッチン・リビング・書斎など、どのシーンにあっても違和感なく馴染んでくれそうです。
人々に衝撃を与えたポストモダンとは裏腹に、懐かしさや親しみやすさが魅力のレトロなものも今、同じように注目を浴びているんだそうです。
今でこそ多種多様な家具が溢れていますが、そんな「変わり続ける時代だからこそ、いつの時代にも適用するロングライフデザイン」を掲げるカリモク60+。今もなお進化し続ける同社の家具を是非ご自宅でご堪能下さい。