Cassina
412 CAB CHAIR
使用感が増すほどにかっこよくなっていくのが革製品の魅力ですよね。
持ち主のクセや習慣によって革の色味の深まりかたや、柔らかさも変わってきたり。
使うからこそ生まれる魅力は、その人の生きた証を刻んでいるかのように、時が経ったことを教えてくれます。
今日は、そんな革の魅力を最大限に活かした名作家具をご紹介いたします。
時の流れを纏う椅子

こちらはカッシーナ(Cassina)のキャブチェア(Cab Chair)。イタリアモダンデザインを代表しニューヨーク近代美術館(MoMA)に永久収蔵品として選ばれている名作チェアです。
製造、販売元は高級家具ブランドとして有名なカッシーナ。1927年創業以来、卓越したクラフトマンシップと革新的なデザインで世界中のファンを魅了し続けています。

そんな有名ブランドを代表するシリーズの一つであるキャブチェアはイタリア出身のデザイナー、マリオ・ベリーニによってデザインされました。
ベリーニは家具だけでなく電子機器や建築まで多分野で革新的なデザインを手掛け、20世紀後半のイタリアンデザインを代表する存在です。

ベリーニのデザイン哲学の核は「思考と感覚の探求」。形態と機能の統合を重視していました。
キャブチェアはそんな彼の哲学を実際に体感することができる作品といえます。


ベリーニは「椅子」を人の身体の延長線上にあるものとしてデザインすることを試みた結果、骨格ともいえるスケルトンの構造に厚革を伸ばして張り、人間の身体を柔軟に受け止める椅子を完成させました。

さらにカッシーナ独自の厳しい基準をクリアした最高級のなめし革は、使い込むほどに身体に馴染み、味わいを深めていきます。
革を構造にする革新性や工業とクラフトの融合、デザイナーとの協業はカッシーナの思想そのものが体現されており、カッシーナとベリーニだからこそ生み出すことができた名作といえます。

使い込むことで完成していくその姿は、家具というよりも日常に寄り添うパートナーのような存在。
使えば使うほど深まる表情、身体に馴染んでくる座り心地を是非ゆっくりと長い時間をかけて楽しんでいただきたい逸品です。











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