Cassina
MARALUNGA 675-1P

どうも、普段経堂店に勤めているツバサです。今日は祖師谷大蔵店から失礼いたします。

経堂店のあるすずらん通りにはいつも犬がよくお散歩していて賑やかで、特に僕はたまに通りかかるモフモフででっかい犬が大好きで癒されています。

話は家具から少し脱線しましたが、まるで感情を持っているかのように佇む大きなソファが今回の主役です。

情感豊かに包み込む名作

17世紀イタリアに誕生し、家具業界における数少ないリーディングブランドとして世界的にも認知度が高いカッシーナ（Cassina） 。
様々なデザイナーとコラボを行い、その製品の多くがMoMAのパーマネントコレクションに選定されています。

その中でも特に著名なのがイタリア・ミラノ生まれの巨匠Vico Magistretti（ヴィコ・マジストレッティ）。都市計画、建築、家具など幅広い分野で活躍し、現代のイタリアンモダンデザインの基礎を築いたデザイナーです。

ちなみにマジストレッティは愛犬家でダックスフントを飼っていたらしく、名付けたダルという名前の照明も存在しています。

同氏の代表作、「MARALUNGA（マラルンガ）」。ソファの最高傑作の1つです。

マラルンガのプロトタイプがカッシーナ社の創業者チェーザレ・カッシーナに披露された際、彼はその快適さに満足せず、背もたれを拳で叩いたという逸話が残っています。この一撃によって破損した背面が、結果として現在の独特なフォルムを生み出すきっかけとなりました。

また、シンプルな自転車用チェーンから開発されたメカニズムは上下する背もたれの動きを実現し、ハイバックとローバック2通りのくつろぎを楽しめます。

みてくださいこのローバックのフォルム。腕を前に伸ばし、しょんぼりとしたような佇まいは、まるで感情を表現しているかのようで、なんとも愛らしい姿です。

そして、このソファの一番の魅力は上記にもある通り極上の快適さ。幅93cmのゆとりのあるサイズ感で身体を優しく包み込んでくれます。

使われているモールドウレタンはただ沈み込むだけではなく、程よく弾力を生み出し、長時間の使用でも身体をしっかり支えてくれます。

さらに耐久性が高くヘタリにくいため、長い間その座り心地を体感できます。

現在のソファデザインの基礎を築いたマジストレッティの名作、マラルンガ。

暮らしに合わせて使い分けられる2つの表情を持ち、その佇まいは大型犬のような愛嬌でそっと寄り添ってくれます。