Cassina IXC.
412 CAB
多くのデザイナーから生み出された多くのデザイン。
その中でも最も多くデザインされたのが椅子なのかもしれません。
4本の脚、座、背。
ベーシックな椅子のイメージは人々の遺伝子に刻み込まれている筈。
椅子の構造はヒトの身体の延長線上にある。
このイメージを元に椅子のデザインを試みたデザイナーはのちに名作を生むことになります。
本日ご紹介させて頂くのは“カッシーナイクスシー / Cassina IXC.”の「キャブチェア / 412 CAB」です。
骨を持つ椅子
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イタリアモダンファニチャーといえばまず第一に名が挙がるであろう“Cassina IXC./カッシーナ・イクスシー”。
高級家具ブランドの最高峰に君臨するメーカーといっても過言ではありません。
無駄のない美しい多くの家具を輩出してきたカッシーナ。
今回ご紹介させて頂くキャブチェアは一見、カッシーナの家具の中では異質に見えるかもしれません。
デザインを手掛けたのはイタリアの最も多才で影響力のあるデザイナーの一人、マリオ・ベリーニ。
イタリアデザインのリビング・レジェンドとも言われています。
キャブチェアはマリオ・ベリーニの代表作のひとつです。
人間の身体の延長としてデザインされたキャブチェア。
内部には骨格ともいえるスケルトン、メタルのフレームが隠されています。
そのフレームに皮膚、レザーが覆い被さることで完成。
人間の身体を思わせるこの構造は人間の身体を柔軟に受け止める椅子となりました。
フレームと厚革が作り出すテンション感。
見た目からは想像できない安定感と座り心地は格別です。
高級感溢れる厚革のジャケットが生み出す風格は椅子という道具の奥深さを思わせます。
「形態は機能に従う」というデザインの原則を否定し、慣習、感情、文化が形態を作るというマリオ・ベリーニ。
機能的な名作も数多くあれど、そこには心奪う背景がある事も。
現にキャブチェアには椅子としての機能性に満ちています。
1977年の発表以来、イタリアンモダンデザインを代表する椅子として知られるキャブチェア。
驚異的な想像力とデザイン力、卓越したクラフツマンシップが生み出した名作です。
腰を下ろし包まれる時、椅子デザインの限りない可能性を感じていただけるはず。
お探しだった方はこの機会をお見逃しなく。
自由が丘店にて展示しておりますので、お近くにお越しの際は是非お立ち寄り下さいませ。