CASTELLI
DSC 106
1957年に発足されたGマーク制度によって、工業製品には安全で耐久性があり、使いやすい機能を有し、独創的で優れた造形が求められてきました。
工業的に大量生産され大勢の人々に使われている公共家具は、インダストリアルデザインと呼ばれ、劇場や空港、図書館や会議室等で広く使われています。
合理的かつ独創的な魅力を持つインダストリアルデザインの家具は、今や日常に溢れ人の生活や社会を豊かにしてくれてます。
本日紹介するのは、1982年にグッドデザイン賞を受賞し、インダストリアルデザインの中でも名作と言われるチェアです。
豊かな生活と社会に寄り添い続ける家具
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1960年代からイタリアのカステリ社(Castelli)で造り続けられているDSCシリーズ。
そのDSCシリーズのはじまりである『DSC106』通称『カステリチェア』。
こちらは、プリアチェアで有名なイタリアのプロダクトデザイナー、ジャンカルロ・ピレッティがデザインしました。
様々な用途に組み合わせる事の出来るカステリチェアは、その機能性や美しさから、日本でも80年~90年代にかけて大量生産され、公共空間において使用されていました。
カステリチェアは、座面や背もたれのベースとなる木材を金属のフレームで挟み込むクランプ式の構造を取る事で、非常に優れた耐久性を誇っています。
ビス等の金属を木材に打ち込むのは、木材への負担を掛け、長く使用するごとにその強度が落ちてしまいます。
しかし、このクランプ構造を取る事で長く安全に使用でき、壊れにくいチェアを実現したのです。
イタリアで製造されていたカステリチェアは、座面までの高さが47cmと高めですが、こちらのチェアは高さ42cmとなっている為、日本人の生活に合った高さとなっております。
広めにデザインされた背もたれや座面は、成形合板によって緩やかに曲線を描き、身体に負担をかけないよう人間工学に基づいて設計されてます。
身体に添ってくれる座り心地の為、長時間座っていても疲れにくいようになっています。
派手な装飾は失く、シンプルでシャープなデザインのカステリチェア。
フレームに使用されている金属の素材がモダンな存在感を放っています。
また、座面と背もたれには汚れや水に強いビニールレザーを使用し、鮮やかなレッドカラーがアクセントカラーとして空間に変化をもたらせてくれます。
他のスタッキングチェアと比べると少し重みはありますが、その分、安定したスタッキング機能を実現しています。
縦型のスタッキングで垂直に積みあがっていく為、高めに積み上げても安定してくれます。
スタッキング時の佇まいも美しく、複数で使用する事でより映えるチェアとなっております。
インダストリアルデザインの名作チェア。カステリチェアはいかがだったでしょうか?
80年代以降から日本のオフィス家具メーカーである、岡村製作所(オカムラ)がライセンスを受け、製造と販売されていました。
こちらのカステリチェアは、フレームに施された刻印から見て取れることからオリジナルのビンテージとなります。
オフィスや家でお洒落なダイニングチェアとして、様々なシーンで活躍できる人気のアイテムとなっています。
この機会に是非、ご検討ください。