KAWS × Christy Turlington
TOKION poster
1974年アメリカ・ニュージャージー生まれのグラフィティアーティスト“カウズ KAWS”。
企業広告にグラフィックを描き加える「サブバータイジング」という手法で独自の世界観を生み出し、世界中から注目を集めています。
その人気はアート界にとどまらず、ファッション、ラグジュアリーブランドなど多くの分野とコラボし活躍し続けています。
「××」の世界観
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本名は“Brian Donnelly(ブライアン・ドネリー)”。
アーティストとして成功する以前はディズニーで「101わんちゃん」などの背景画家としても働いていたそうです。
同氏の代表作でもあるミッキーマウスをオマージュしたボディと両目が「××」のキャラクター「コンパニオン」。
ディズニーで仕事をしていた経験が大きな影響を与えているような印象を受けます。
そしてそのコンパニオンと女性が映されたこちらのポスター。
1999 年に雑誌TOKIONの「Neo-Graffiti Project」の一環として制作された限定版です。
当時、サンフランシスコの街頭に掲示されていましたが、天候でボロボロになってしまったり、公共事業によって撤去されてしまったようで、残っているものはほとんどない珍しいアイテムです。
どこか悲しげな表情をしたコンパニオンと女性。
後ろから優しく包み込むかのように女性の身体に巻き付き、そばにいて、気持ちに寄り添ってあげているかのようです。
背景の色合いやデザインも相まって、バンクシーを始めとするストリートアーティストのような、何らかなメッセージ性を感じられる1枚です。
モデルには90年代を代表するスーパーモデルの1人である“Christy Turlington クリスティ・ターリントン”を採用。
クリスティを一躍有名にさせたCalvin Klein(カルヴァンクライン)のアンダーウェアを着用し、高いファッション性も感じられます。
コンパクトなサイズながら1枚でも抜群の存在感。お部屋の印象をガラッと変えてくれる逸品です。
ちなみにコンパニオンの目がバツなのには理由があるみたいです。
普通に目を描くと作り手の思いが表れてしまうけれど、「××」にすることで見た人によっていろんな見え方ができ、様々な考え方を広げられるからだそう。
不思議と人を惹きつける魅力的なポスターです。
“KAWS カウズ”の生み出す独特な世界観をお楽しみください。