minä perhonen Fabric
Upholstered Dining Chairs
都内でも冬本番の寒さに突入してからはや数日。「寒い」「寒い」という言葉をよく耳にしながらも、皆さんその寒さに慣れてきた頃合いかと思います。
正に年末年始。忙しく過ごされている方も多いのではないでしょうか。
今回ご紹介するのは、今現在のメインストリームの一つであると言っても過言ではない、北欧の暮らし方。それを日本人でありながら深く体得し、私たちに届けてくれるミナペルホネンを感じられるアイテムです。
つづいてゆくこと
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ミナペルホネン。1967年生まれの皆川明(みながわ あきら)氏が、前身の会社を1995年に立ち上げたブランドです。その魅力は、素朴でありながらもファンタジーを感じさせる素材に多く感じられます。
現在作り出すアイテムはファブリックや衣類、キッチンウェアから文房具や雑貨、家屋のデザインまで幅広くありますが、いずれもくつろぎの雰囲気が欲しいと考える、家の暮らしに馴染んでくれる絶妙なバランスになっています。
今回のチェア2脚に使用されているのはそんなミナペルホネンを代表するファブリック、タンバリン。連続するドットが円を描き繋がっています。どこか温かさが感じられるのはその拘り抜かれた質感。
フェルトの手触りの良さと、ビロードの上質な光沢感を一緒にしたような柔らかな生地に、刺繍のようにわずかに隙間のあるドットが打ち込まれています。
今回のアイテムはグレー地に淡い色彩のピンクが1脚、モスグリーンとカーキの中間のような色味のものが1脚となります。
私は個人的に清澄白河の現代美術館で行われた氏の「つづく」展に行ってきたのですが、その会場ではドットが縫製工場で一列に並んだ針によって刺され出来上がっていく動画が展示されていました。その映像の中には一昔前の風車小屋のような、規則正しい音とともにしっかりとした仕事が成されている緩やかな時間が感じられたような気がします。
柔らかな生地に、しっかりと撚られた糸で象られた柄は触れるたびに凹凸を感じられる、他にはない質感です。
フレームもまた作り込みが感じられるもの。
ブルホーン(雄牛の角)とも、三日月ともとれるようなスマートな笠木。中央にはウォールナット材を使用した契り(ちぎり)があり、視線が集まる中央にアクセントをもたらしています。
全体には、穏やかに詰まった木目が優しい印象のオーク材が使用されています。家具の王道とも言える素材で、生地に負けない上質さを感じさせます。
天童木工のぺスカチェアのように、こちらの椅子も高さが70センチとコンパクト。
小ぶりな可愛さがありますが、肘掛けとして使えるハーフアーム的な役割と、背中の中心を確かに支える機能を兼ねた笠木はミニマルな美しさがありながらも、普段使いにピッタリです。
皆川氏は、「せめて100年続くブランドに」と想いミナペルホネンを立ち上げたそうです。
100年は長いけれどもあっという間。100年後自分がいなくなっても、その「ものづくり」に魅せられて集まった作り手達のクリエイションによって、つづけられる。
それに耐えうる魅力を氏は作り続けています。
各色1脚ずつの入荷となりますので、気になる方はどうぞお早目にご検討下さいませ。