olivetti
Synthesis 45 Ashtray
昔のSONYの広告は、今見てもどこか新鮮で、未来的で。別の世界線の現代を見ているような気がしてきます。
球体がひし形パターンに増殖していく、SONYのCGアニメーションは、なぜか小学校に入るよりも前に見ただけなのに、いまだに強烈に覚えています。
さて、本日は、そんなCGグラフィックのような、見ているだけで想像が広がるアッシュトレイを紹介します。
細胞分裂

本日紹介するのは、イタリアのオフィス家具メーカー、オリベッティのSynthesis 45 アッシュトレイ。
手掛けたのは、ポストモダンデザインを代表するデザイナー、エットーレ・ソットサスです。

Synthesis 45とは、1972年に生産が始まったモジュラー式のオフィス家具システムのことで、名前にある"45"は、「45cmを基本単位」とする寸法体系によって設計されたからだそう。
当時のオフィスでは、仕事の内容や人員構成に応じて、働く場所そのものを柔軟に変える必要性が高まっていました。
そこでSynthesis 45では、個々の家具を独立した製品として考えるのではなく、共通の規格に沿ったパーツを組み合わせることで、さまざまなオフィス環境に対応できる仕組みを提案したのです。

ソットサス氏のプロダクトに関して、その鮮やかな色使いも見逃せません。
彼はインタビューで、鮮やかな色は自由や既成概念からの解放を意味するとかたったそう。
スケッチをする際に、「ポルトフィーノのオリーブブラウン」「澄んだシルバー」「亜鉛の黒」といった具合に言葉で色を細かく表現していたエピソードがあることからも、彼の色彩に対するこだわりが伺えます。
彼にとって、色や模様は単に視覚的な要素にとどまらない、連想や、物語を伴う言葉のような働きをするものと考えていたのではないでしょうか。

こちらのプロダクトの最大の特徴でもある、立体的な意匠にも目が離せません。
艶のある光沢と、球体が立体的に規則的に並んでいる様子は、CGグラフィックのようであり、細胞分裂のようで、どこかイオン結晶の原子配列のよう。
幾何学的な組み合わせで、新しい有機体のようなたたずまいは空間にアクセントを加えてくれるでしょう。

灰皿としてはもちろんのこと、ショップやオフィスのアクセント、お部屋を彩るオブジェや小物入れとしても非常にお勧めなポストモダン初期の名プロダクト。
当時のプロダクトデザインの熱気を感じられる希少なビンテージ品です。この機会にいかがでしょうか。































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