OMANN JUN
"No.6" Rosewood book case
1933年に創業したデンマークの家具ブランド"オマーン・ユン OMANN JUN"は、実に90年もの歴史を持つ老舗店。
ミッドセンチュリー期には最高品質のストレージ家具を生産し、世界中のファンを獲得した事で知られています。
そのデザインは、オマーン家が代々家族で手掛けているものとなっており、デンマークの暮らしを身近に感じられるような心地よい佇まい、機能性が特徴です。
「スカンジナビア・ミニマリズム」
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そんな"オマーン・ユン OMANN JUN"ですが、同社は各家具のデザインを手掛けた人物の名を一切公表していません。
これは「企業そのものがデザイナーである」というオマーン・ユンの意向によるもので、デザイナー名はそのまま「OMANN JUN」。
創業から90年間の歴史の中で、会社を引き継いだ"Gu nni Omann"氏による製品だと一時期紹介されていた事もあったそうですが、正しくは「OMANN JUN」なのだそうですよ。
さて、こちらのブックケースは「No.6」と呼ばれるモデルで、1960年代に生産されていたようです。
モデル名が数字そのままというのも、カッコイイですよね。
ビンテージ市場、数あるストレージ家具の中でも高い人気を博しているこちらの逸品ですが、その魅力は、スカンジナビア・デザインの伝統に見られる自然素材を大切にしたクラフト感と、洗練されたミニマリズムが同居した見事なバランス感にあると私は考えています。
直線を基調としたシンプルで明瞭なライン。
優しくテーパーがかった脚部が、デンマーク製家具ならではのワンポイントを添えていますね。
そこに充実した重厚感を与えているのは、最高級家具や楽器に使用される木材として有名な"ローズウッド材"。
その木質は非常に硬質・堅牢で、磨くと光を跳ね返し光沢を帯びる程。
手で触れてみると、その綿密な杢肌がいかに特別なものであるかお分かり頂けるかと思います。
そんなローズウッドが一面に使用された贅沢な作りは、この「No.6」がいかに丹精込めた拘りの逸品であったかを表しているようです。
機能性にも優れた設計も魅力的で、6枚の棚板はそれぞれ側板のダボ機構により高さの調整が可能。
中心部を境にした3×3の構造となっているので、左右対称にしたり、非対称にしたりしてリズム感を演出する楽しみもあるかと思います。
片面28段ずつ穴が設けられているので細かく調整することができ、本の収納は勿論、様々なディスプレイにもお勧めです。
ダボは真鍮製のもので、よくみると棚板と一体になるように造形されていますね。
こういった細部のディティールにまで気遣われた作りは、当時の職人さんの息遣いが宿っているようでつい見入ってしまいます。
幅120cm、高さ141cmとしっかりした大きさですが、奥行が30cm未満と薄型でスペースを取りすぎない点も嬉しいポイント。
ローズウッドという圧巻のマテリアルでありながら、ご自宅のお部屋にもスムーズに取り入れられるフォルム。こういったものは他にはなかなか無いのではないでしょうか?
時を経た事により風合いを増した姿も味わい深く、魅せる収納として申し分ありません。
如何でしたでしょうか。
心地良く、使いやすく、そして贅沢な気持ちにさせてくれる「No.6」。
それはデンマークの暮らしに存在する"スカンジナビア・ミニマリズム"が自然と表現されたかのようで、ある意味「心地よい暮らしに最も近い所から生まれた家具」と言えるのかもしれません。
こちらはビンテージの希少な一点。
市場でも大変人気が高く、「No.6」はimptionでも初の入荷となっております。
在庫限りとなりますので、お探しの方は是非この機会をお見逃しなく。