Offi
ZUMI
小泉 秀一郎
経済性・量産性・流通性、そしてデザイン性と、ここまで考えてプロダクトされた商品は中々見かけません。
そんな素敵なスツールを今回紹介させて頂きます。
”小泉秀一郎”は2002年拓殖大学工業デザイン学科の卒後研究で同品をデザインしました。卒業後すぐにアメリカ・カリフォルニアに拠点を置く家具ブランド”offi”で商品化。
プライウッドファニチャー家具を得意とする”offi”は、マガジンラックやオーバーラップトレイなどの家具で日本国内でも高い人気を誇ります。
折り紙のような家具
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バーチ材の同じ成形をした1種類のプライウッドの部品を3つ、互いに組み合わせることでスツールとして成立させています。
どの方向からでも同じにみえる均等性とプライウッドの持つ紙のように柔軟に成形できるところが、まさに折り紙で折ったかのような造形を作り上げています。
最小限の部材で構成することで生産のコストを抑えると共に量産しやすく、国内の運搬はもちろん海外などの長距離運搬にも有利と流通に対しても考えられています。
これは同氏のデザインへの向き合い方が成すもので、「デザインとは恋人に花束を贈るようなものだ」というイタリアの巨匠ソットサスの「デザインとは恋人に花束を贈るようなものだ」という言葉があり、自身もデザインに向き合う際それを受ける相手に対してどんなプレゼントを贈ったら喜ばれるかを考えるそうです。
使う人だけではなく、このスツールに携わる全ての人に対しての喜びを考えているからこそ出来たこのプロダクトはとても素敵ですよね。
一見座り心地が悪そうに見える座面は、中心に重心が自然に移動するように滑らかな傾斜があり収まりがとても良いです。プライウッド特有の当たりの柔らかさもあり座り心地は◎
スツールとしての機能はもちろん、ナチュラルでお部屋に溶け込みやすいのでインテリアの一部として取り入れやすい逸品です。
作り手の想いが詰まった嬉しい気持ちのお裾分けを受け取れる、そんな素敵なスツールはいかがでしょうか。