FDB Møbler Poul M. Volther J48 Dining chair

本日はデンマーク " エフ・ディー・ビー・モブラー / FDB Møbler " から、名工 " ポール・M・ヴォルタ / Poul M. Volther " の代表的名作チェア 『 J48 』のご紹介です！

快適な座り心地と独創的な美しさを持つ名作チェア

>>この商品の詳細を確認する 「 F.D.B 」とはデンマーク生活協同組合連合会 ( Fællesforeningen for Danmarks Brugsforeninger ) の略称で、デンマーク近代家具の父と称される " コーア・クリント / Kaare Klint " が監修を担い、その時開発責任者、兼企画デザイン等を担当していた " ボーエ・モーエンセン / Borge Mogensen " を中心に「 丈夫で、美しく、機能的 」という信念に基づき「 シンプル、且つ実用的でデザインの良い家具を手頃な価格で提供する事 」という当時としては画期的で、過酷な開発条件を下、家具部門として1942年に誕生しました。 元々、1866年に地域の司祭であった " ハンス・クリスチャン・ソンネ / Hans Christian Sonne " によって始められたこの組織は一般の人たちの日常生活に寄与する事を根差した協同組合。インテリア事業の角度から、デンマーク国民の消費者生活レベル向上が図られました。 ヴォルタの師 " ハンス・オルセン / Hans Olsen " の工房で修業した後、デンマーク美術工芸学校（ 現在のデンマーク王立芸術アカデミー・デザイン学部 ）を卒業し、マイスターの資格を取得。 1949年、モーエンセンが初代代表を辞任する際、彼の親友であった " ハンス・J・ウェグナー / Hans J. Wegner " に推挙され、翌1950年にニ代目の企画デザイン責任者にヴォルタが就任し、モーエンセンの意思を継ぎ、良質で廉価な家具が数多リリースされました。 完璧主義だった氏は短命な流行の家具を好まず、シンプルなフォルムの丈夫で機能的な作品を多く残しました。 ヴォルタの「 J46 」チェアは、当時85万脚ものセールスを誇り、本国民の5人に1人が所持したというFDB最大のヒット作と謳われており、ウィンザータイプの定番となった「 J52 」シリーズ等、数々の名作が輩出されています。 それらの代表作となる一つに1951年に誕生したこの『 J48 』も存在します。 FDB独立後に発表された世界的傑作「 コロナチェア 」は、この『 J48 』の流れを汲んでおり、その原点となった一脚と云えます。 ヴォルタは1956年にFDBを去りますが、以降はデンマーク美術学校の講師として教鞭を取り、若手デザイナーの育成に尽力しました。 同組織は惜しまれつつも80年代に一部の生産を中止し、後に 同国 " クヴィスト / Kvist " 社が引き継ぎ、近年まで家具生産を縮小します。 しかし、熱烈な支持を受け約30年もの沈黙を経てFDBは2013年に再始動し、ダイニングシーンの主軸となる位置付けとして、『 J48 』が再リリースされる運びとなりました。 三本の笠木から構成される素材の持ち味を活かした特徴的な背の形状は恰もスコアのようで、この透け感が軽快な印象を齎し、設置した空間にリズムを運んでくれます♪ 私だけでしょうか？ 見方によっては日本人にも馴染み深い鳥居や歌舞伎の鎌倉源五郎にも見えてきます。wW 決してその為ではありませんが、和テイストのインテリアにも調和してくれそうですね！ 当時類を見なかった独創的な造形だった為、本国外でも直ぐ話題となりましたが、外観的なものだけではなく、緩やかなカーブを描く座はお尻に優しくフィットし、長時間の着座でも疲れ難く、快適な座り心地を提供します。 厳選された杢目の美しい上質な無垢オークフレーム、シートは同国テキスタイルブランド " ガブリエル / Gabriel " 社の 「 ブリーズフュージョン / Breeze Fusion 」仕様。 88%のウール混素材で冬は暖かく夏は涼しいサラリとした肌触りで、季節問わずお使い頂ける最高グレードの耐摩耗性ファブリックです。 コンセプトは元より、人々の暮らしの質を向上させる素朴で小粋な名作チェア... こちらは中古市場では珍しい展示未使用の為、コンディションはミント状態！ デザインや座り心地、クオリティー共に申し分ない一脚ですので、食卓用や読書用の椅子に是非如何でしょうか？