Adrian Pearsall
Coffee Table
最初にこのテーブルを目にしたとき、真っ先に思ったのは——「ノグチテーブルに似てる…?」ということ。
厚みのあるガラストップに、有機的なフォルムの木製ベース。構成としては確かに近い。ただ、漂う雰囲気がまるで違う。静かで完成された美しさではなく、もっと自由で、もっと生命力がある。
空間に流れや動きを生み出すようなその存在感に、気付けば惹きこまれ、ノグチテーブルとの魅力の違いについて興味が湧きました。
“似てる”の先にある、美の違い。

デザインを手掛けたのは、アメリカのミッドセンチュリー期に活躍した家具デザイナー、エイドリアン・パーサル。1950〜60年代のアトミックエイジを象徴する存在で、「ゴンドラソファ」を代表とする氏の作品は、滑らかな曲線と彫刻的なフォルムが特徴的。
大胆で力強く、それでいて人の暮らしに自然と馴染む優しさを感じさせます。

フレーム部分に目を向けると、ウォールナット無垢材の脚がなめらかに湾曲し、まるで自然の中から立ち上がる枝や根のように見えます。
ノグチテーブルが2枚の木材を噛み合わせて作る静的でミニマルな構造であるのに対して、こちらはより建築的かつ彫刻的。動きのある立体構造が、天板を支えるだけでなく空間にリズムと奥行きを生み出しています。

天板ガラスは歪で自由な形状。ノグチテーブルの三角形を思わせる有機的なラインよりもさらにラフで自然な印象を受けます。脚部の造形美を引き立てるように設計されており、上からも横からも脚の動きをしっかり堪能できるのが魅力。
ガラスという無機質な素材と、ぬくもりのある木材のコントラストが美しく、それぞれが互いの素材感を引き立て合っています。

空間に与える印象はというと...。
静かに場に溶け込み、インテリアの一部として調和するような存在であるノグチテーブルに対して、こちらのテーブルは、明確に空間のアクセントになるタイプ。
決して主張しすぎるわけではないのに、視線を引き寄せ、空間全体に躍動感を与えます。家具というより、日常の中に置かれた彫刻作品のよう。

デザイン性・素材感・構造美のいずれをとっても、非常に完成度の高い一台。ノグチテーブルのように完成された静けさとはまた異なる、有機的でエネルギーに満ちた魅力があります。
大自然を思わせる曲線、建築的な構造、空間に与える力強さ。そのすべてが、家具を超えて“彫刻”として語りたくなる理由。

市場に出回る機会が非常に少ないこともあり、今後さらに価値を増していく可能性も高いアイテム。空間に個性や表情を加えたい方に、心からおすすめできる逸品です。











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