Indian Vintage
Ralli Quilt
南インドに位置し、スパイスたっぷりの料理やヨガ、色鮮やかで煌びやかな神々の像、人波溢れる街やリズミカルなダンスシーンの映画などのイメージが強いインド。
また、伝統的な民族衣装「サリー」に見られるように、インドは刺し子刺繍や織物、染織も盛んで、私が個人的に好きなファッションブランドでも刺繍を用いたコレクションを見ることがあります。(KARTIK RESERCHといいます、是非チェックしてみてください。)
そんなお洒落で文化豊かなインドから、本日はサステナブルなラグをご紹介します。
千の針が紡ぐ物語

今回ご紹介させていただくのは、「ラリーキルト」と呼ばれるテキスタイルを使用したラグ。
「ラリーキルト」とは、古くなったサリーやデュバタ、腰布、ハギレなどをパッチワークし、刺し子刺繍を施した、南アジア(インド・パキスタン・バングラデシュなど)で長い間受け継がれてきた伝統工芸品です。
現在では貴重な手縫いならではの不揃いで細やかな針目が、温かく美しいリズムを刻んでいます。

ラリーキルトの「ラリー」という言葉には「繋ぐ、混ぜる」という意味があり、遊牧民の家々では何千年にも渡り、母から娘へ受け継がれる嫁入り道具でもあるそう。
一枚一枚の布に深い愛情を込め、手を加え、大切に使い続ける。
母から子、子から孫へと受け継がれ、家族を繋いでいく特別な一枚です。


今回入荷したものは、深い紫を基調に緑・黄色・赤など鮮やかな色彩の組み合わせが印象的な一枚。
中央の深みある色から外側へ向かってグラデーションのように布が重ねられており、もともと描かれていた模様や柄がふとした隙間から顔を覗かせ、華やかさを演出しています。

大切に使われてきた布だからこそ、ところどころ色褪せや擦れがありますが、それもビンテージ家具のような“味”といえます。
女性たちは古くなった布を新たな布として蘇らせ、ラグとしてだけでなく、ベッドカバーや家具の目隠し、荷物の覆いなどに活用してきました。
大判ながら比較的軽量なため、タペストリーのように壁に飾ったり、寒い季節にはブランケット代わりにも使えそうです。

貧困の差や、遊牧民のように移動しながら暮らす人々が存在する南アジアの生活背景の中で、限られた布を大切に繋ぎ合わせ、受け継いできた文化から生まれたのがラリーキルトです。
使えるものを最後まで活かす知恵や、家族を想う温かな手仕事が重なり合って生まれたこの布は、今ではサステナブルの象徴ともいえる存在。
ひと針ひと針の中に、暮らしの工夫と愛情、そして長い時間を超えて受け継がれてきた物語がそっと息づいています。











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