iittala
Birds by Toikka Ibis
北欧・フィンランドが生み出した偉大なガラスデザイナーの1人としてし知られる“オイバ・トイッカ Oiva Toikka”。
想像力に富んだオイバ・トイッカのデザインは大胆でユーモラスな作品が多く、シンプルで機能性を求めたフィンランドデザインの主流からは外れているものが殆ど。
そんな素晴らしい作品群の中でも「バード・バイ・トイッカ Birds by Toikka」は、アーティストとしての際限ない想像力が生み出した名作と言えます。
「私は完璧さを求めるのではなく、楽しくありたい。」と言葉を残したオイバ、本日はそんなオイバが手掛けた可愛らしいバードのご紹介です。
不完全だって美しい


可愛らしいフォルムやガラスの美しい素材感、そして一体ずつ異なる表情が魅力的な「バード・バイ・トイッカ Birds by Toikka」。
そんなバードが初めて誕生したのは1972年のこと。ヌータヤルヴィ工場からイッタラ工場での生産に切り替わった現在に至るまで、オイバによるバード達は300種以上も製作されているそう。
カタチや大きさ、色や模様でそれぞれの鳥を独自のスタイルで表現しており、鳥それぞれに個性があるように、 マウスブロウによるふくらみの違いや気泡の入り具合は個性となり鳥たちに命を吹き込み、 絶妙に異なる顔立ちやフォルムはまさに自由に羽ばたく鳥そのもののようです。


今回ご紹介させていただくのは、同シリーズから、穏やかな存在感を放つ「Ibis(トキ)」のグリーンカラー。
ふっくらとしたボディに、すっと伸びた脚が印象的なIbis(アイビス)は、日本の“朱鷺”をモチーフにした鳥。
細く長い脚でしっかりと立つその姿は、まるで湖畔の風を感じながらゆったりと佇む水鳥のようです。
オイバ・トイッカが自然の中から汲み取った生命の美しさが、シンプルなフォルムの中に丁寧に表現されています。

Ibisは、飾るだけで空間に穏やかなリズムをもたらしてくれる存在。
深みのあるグリーンガラスは光の加減で表情を変え、自然光のもとでは透き通るように、夜の灯りでは落ち着いた深緑に。
眺めるたびに心が落ち着き、時間の流れをゆるやかにしてくれます。

オイバ・トイッカが生み出すデザインは勿論、そのデザインやイメージを具現化できるイッタラの技術もまた素晴らしいと感心させられるもの。
昨今は地震などもあり、こういったガラスオブジェを敬遠されている方もいると思いますが、壊れてしまうかもしれないと思うガラスの儚さもガラスアートの魅力の一つと言っても良い気がします。
300種以上もあるとコレクターの方は集め甲斐があるのではないでしょうか、お家にこの可愛らしい鳥たちがいっぱいいる風景は是非見てみたいものです。

不完全を許容できるオイバ・トイッカの才能、それぞれのバードにそれぞれの命が与えられているという事が良く分かります。
純粋な楽しさが宿ったバードは、使う人眺める人を元気にしてくれる素敵なものばかり、世界中のコレクターが虜になる理由もよく理解できます。
その美しい佇まいを是非ご自宅で堪能してみてはいかがでしょうか。











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