Ahrend de Cirkel
Work Desk by Friso Kramer
年甲斐もなくゆるキャラにはまっております。携帯のカバーははんぎょどん、ずっと欲しいドムドムバーガーのどむぞうくんクッションは去年から品切れ状態で未だ手に入らず。
ちょっとマイナーな方が好みですが、世界各国にはたくさんのキャラクターが存在します。ミッキーマウスにはじまり、ムーミン・ミッフィー・スヌーピー・キティーちゃん・セサミストリートなどなど。
どれもその愛くるしさで、たくさんの人を魅了し続けています。
反抗と結果のその先。
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なぜゆるキャラの話をしているかと言いますと、Friso Kramer(フリソ・クラマー)の代表作として知られる「Revolt Chair(リボルトチェア)」や「Result Chair(リザルトチェア)」がデザインされたのが、1950年代。
ダッチデザインを代表する名作となる椅子が、ちょうどミッフィーと同じ頃に誕生したと分かったからです(ミッフィーがオランダ生まれとは知りませんでした)。
1940年頃に2つのスチール家具メーカー、De Cirkel(デ・シュルコ)社とAhrend(アーレンド)社が合併して誕生した、Ahrend de Cirkel(アーレンド・デ・シュルコ)社より発表された2つのチェア。
その家具コレクションに刻まれた「Ahrend de Cirkel」の刻印は、今ではビンテージ品として希少なオリジナルであることを証明するいわば血統書のような存在です。
こちらのデスクもまたその刻印を身に着けた由緒正しき逸品。
デザインはチェア同様、Friso Kramer(フリソ・クラマー)とWim Rietveld(ウィム・リートフェルト)のオランダを代表する2人がタッグを組みました。
どのアイテムにも共通してみられるミニマムでいてミニマル、なのに独特で独創的な脚部が最大の特長ではないでしょうか?
今回は、L字型というかコの字型というかかすがい型というか迷いますが、ちょうどカンティレバーのようなすっきりとした脚が採用されています。
一見アンバランスに思える天板側が長く底側が短いデザインも、長方形ではなく三角形のように傾斜をつけることでバランスを保つところが実に妙。
さらに、学校のために作られたという点において、そのカッコよさには驚きを隠せませんが、質実剛健なさまには納得しかありません。
なお、天板にはメラミン素材。
これからご自宅に迎え入れてご使用する際にも汚れを気にせずデスクワークができるのは、かなり高評価です。
写真では、ナチュラルなセブンチェアを組み合わせましたが、当時の雰囲気を味わうならリボルトやリザルトチェアが一番しっくりくるでしょう。
ただ、このデスクはシェルチェアでもアーロンチェアでもクラリンのフォールディングチェアでも幅広く受け入れてくれるので、ぜひコーディネートも楽しみのひとつに加えていただきたいものです。
かたや、可愛らしいキャラクターが生まれる一方で、ダッチインダストリアルの礎となる家具が生まれた1950年代のオランダ。
公共の場で使われる民衆の家具でありながら、このデスクもまたこれまでにないデザインで抗うリボルトチェアとその結果作り出されたリザルトチェアのようなデザイン性を感じさせます。
ミッフィーのようにこれからも愛され続けるであろうアイコン的なダッチデザインは、なかなか入荷の少ないアイテム。取り入れるなら、今がチャンスです。