Antique
Table lamp
ビンテージやアンティークの魅力。
人の手では生み出せない風合いや経年もその一つですが魅力はそれだけではありません。
デザインが持つ時代特有の空気にもメッセージは隠されています。
流行や文化の流入はその時代を象徴するアイコンとなり時に時代背景を映す鏡となりものに纏う。
本日紹介させて頂くのは19世紀初頭のお品。
アンティークのランプを紹介させて頂きます。
美しい反抗
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今回ご紹介させて頂くのは恐らく1930年代、フランスで作られたであろうテーブルランプ。
繊細さと大胆さ、そして時代を象徴するデザインを含んだ小さいながらも魅力にあふれた逸品です。
1910~1940年頃にかけて流行した芸術様式「アールデコ」。
アールデコ期は、大衆が大量生産の商品を求め始めた時代。
芸術やデザインは一部の特権階級のものから、大衆のものへと移行していきます。
戦前の価値感は大きく変化し、機能的でシンプルなデザインが求められました。
恐らくこのランプもその真っただ中に生まれたのではないでしょうか。
アールデコ期に見られる流れるような幾何学模様としたデザイン。
こちらのランプにもこの特徴が見られます。
重なる弧の模様が印象的なシェード。
植物をモチーフとしたソケットと細部に散りばめられた真鍮のパーツ。
小ぶりなサイズ感に詰め込まれた装飾は決して華美になり過ぎず凛とした佇まいを魅せてくれます。
ベースのガラス板は恐らく後に変更されたもの。
大理石等が採用されていたのでしょうか。
クリアで歪みの無い透き通ったガラスはハイセンスな違和感となり、溶け込みながらもそれぞれのパーツの魅力を引き立ててくれます。
スイッチ部にはさりげなくすり加工のフラワーモチーフが施されており、拘りを感じさせます。
点灯時にはそれらの魅力を一層感じ取ることが出来ます。
シェードの模様は透け、それぞれのパーツに輝きを与え他にない存在感を放ちます。
この優美な存在感には思わずため息がこぼれます。
「1925年様式」とも呼ばれるアールデコのデザイン。
直線的で合理的なデザイン、原色の対比などがを徴とします。
是非お手に取っていただきたい、希少なお品。
日常を華やかに彩ってくれます。