Ercol
PEBBLE 354
本日は、素材の個性を引き立てる有機的な形が連なり、重力から解放された様な軽やかな印象を空間に作り出してくれる" アーコール / Ercol "『 ペブル PEBBLE 354 ネストテーブル nest of tables 』のご紹介♪
浮遊する小石


イタリア人デザイナー” ルシアン・アーコラーニ / Lucian R. Ercolani “により1920年創業し、現在でも彼のファミリーにより経営されている『 アーコール / Ercol 』。創業以来一貫して「美しさ」「機能性」「快適さ」の3つの調和を追求する企業コンセプトを掲げ、熟練職人の伝統技術と最新テクノロジーを融合させた普遍的なモダンデザインを手掛けています。

『 ペブル PEBBLE 354 』は1956年にデザインされた同社を代表する名作ネストテーブルです。
「入れ子(=ネスト)」という意味を持つネストテーブルは、大きなテーブルの下に一回り小さなテーブルが納まる、サイズ違いのテーブルから成るもの。北欧のビンテージ家具から鎌倉彫の様に彫刻がされたもの等、世界各国様々なデザインが存在します。
多くのネストテーブルは長方形か正方形ですが、同作はアルファベットの「D」をモデルにした曲線的な形です。鋭い角よりも本能的な安心感を抱かせる輪郭。また「ペブル(小石)」という名の通り、自然界の形を模したバイオフィリックデザインは、視線が中心に集まる正円や楕円形の完全性よりも、左右非対称による「揺らぎ」や「遊び心」を感じさせ、空間に軽やかなリズムをもたらします。


また同年代の他社製ネストテーブルの多くは分厚い脚が多い傾向にありましたが、同作では先細りの脚を採用しています。付け根が太く、床に向かってシュッと細くなる脚部は、床との設置面積が非常に小さい為、「軽やかに浮いている」様な視覚的印象を与えます。
垂直な脚が静止や規律を象徴するのに対し、外開きの構造は「活力」や「リズム」を感じさせ、揺らぎを生み出す小石型の天板と3連構造の動きにより、空間全体に軽快なテンポが生まれます。


エルム無垢材を繋ぎ合わせた天板は、エッジをアールに削り取る事で柔らかな印象が強調され、思わず手で撫でてしまう心地良い木肌に心が和みます。物質的な硬さとは反して、エルム材から放たれる印象はとても柔らかく、木と共に生活していると分かる安心感を与えてくれます。
小さな苗から長い時間をかけて育ち、また家具として生まれ変わった後も、人の暮らしと共にその風合いを増していったもの。それに触れた指先から感じ取れる時の流れがあります。
小石を思わせる有機的な天板が、まるで空間に描かれた波紋の様に美しく軽やかです。日々の暮らしに、一匙の詩情と自由な使い心地を。その佇まいは、何気ない瞬間に静かな充足感をもたらします。

静寂に立つ 三連の波紋
宙に溶ける 小石の揺らぎ































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