Andreas Tuck
Extension dining table "AT312"
現在、展示会が開催されているハンス・J・ウェグナー。500脚を超える椅子を生み出したという事実だけでも、その偉大さは十分伝わります。
けれど、彼の魅力は椅子だけではありません。一見するととてもシンプル。しかし、よく目を凝らすと随所に感じる確かなこだわり。
今回は、そんなウェグナーの美学が詰まった「さすが」と唸らされる一台をご紹介させていただきます。
サブタイトル

1924年創業、デンマーク・オーデンセに工房を構えたアンドレアス・タック社/Andreas Tuck A/S。
同社は、カール・ハンセン&サンをはじめとする5社で構成された共同販売会社「サレスコ」の一員として知られ、1950〜60年代にハンス・J・ウェグナーの家具やデンマーク家具デザインを世界へと広めた重要な存在です。

そんな同社からハンス・J・ウェグナーがデザインした、チーク材が贅沢に使用されたエクステンションダイニングテーブル。
シーンに応じて天板サイズを変えられるエクステンション仕様が採用されており、限られたスペースを有効に使いたい日本の住環境にも相性の良い設計です。

拡張用天板は天板下にすっきりと収納でき、スライドさせるだけで簡単に出し入れ可能。
通常時は4〜6人掛け、最大まで伸ばせば8〜10人ほどで囲める懐の深さも魅力です。
無駄のないシンプルさと実用性を兼ね備えた、北欧家具らしい一台。

金属製レールを一切使わず、木材同士の組み合わせのみで構成されている点も特筆すべきポイント。
動作は驚くほど滑らかで、精度の高い加工技術と設計力の高さが伺えます。
伸長時の安定感も非常に高く、実用性と美しさを高い次元で両立しています。

天板を支えるフレームのラインや、縁のわずかな立ち上がり、手触りまで計算された仕上げには、ウェグナーならではの美意識が色濃く反映されています。
主張しすぎないのに、ふとした瞬間に「良いものだ」と感じさせる佇まいは、まさに北欧デザインの真骨頂です。

また、緩やかにテーパードした丸脚が全体を軽やかにまとめ、圧迫感を感じさせません。
直線と曲線のバランスが絶妙で、空間を柔らかく、そして品良く演出してくれます。

素材には、世界三大銘木のひとつであり「木の宝石」とも称されるチーク材を天板・脚部ともに贅沢に使用。
油分を豊富に含むチークは、耐久性に優れるだけでなく、時間とともに深みを増す色合いと美しい杢目が魅力です。
均一すぎない自然な表情が、空間に温もりと上質さをもたらしてくれます。

流行に左右されない普遍的なデザインと、現代ではなかなか出会えない素材・技術・背景を兼ね備えた、まさに“一生もの”と呼ぶにふさわしいダイニングテーブルです。











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