Carlo Forcolini
Cotton Club
今回は、ポストモダン期からの一品。
現代の大衆には受け入れ難いかもしれません。
大量生産も難しいかもしれません。
ですが、間違いなく空間の世界観を一変させる手がかりとなる逸品です。
美術品のような静けさ

抜群のモダニズムを発揮する一脚、「Cotton Club(コットンクラブ)」。
イタリアデザイン界の巨匠「Carlo Forcolini(カルロ・フォルコリーニ)」が手掛けた、カルロの代表作とも言えるプロダクト。
自身の「Alias(アリアス)」社から発表した一脚ですが、のちに同じイタリアのカッシーナでの取り扱いが開始しており、今回の一脚はカッシーナからの一品。
カルロ氏とカッシーナオーナーのフランコ氏は、照明ブランド「NEMO(ネモ)」を設立していたりと、親交深い関係性です。
カルロ氏が手掛ける照明も面白いアイテムだらけですので、良かったらチェックしてみてください。

「Cotton Club」は1980年代に発表された品。
80年代は“ポストモダン”といえるデザイン性がシーンの真ん中でもありました。
シンプルで洗練された普遍的なデザインへのカウンタームーブメントの中で生まれた一脚。
過度な装飾や眩暈を起こしそうな奇抜なカラーリングを纏ったデザインが横行したなか、「Cotton Club」は一味違います。
アイコニックなデザインながら、どことなく“静か”。

●や■などの図形を自在に組み合わせた幾何学が生む独特なバランス。
高さの違うアームラインなど、アシンメトリーなデザインが安心感を纏って椅子の形となります。
赤と黒の張地はトーンが低く、こちらも静寂を与える一つの要素。
スウェード生地ならではの手触りと起毛感からくる、レトロな喫茶店のようなイメージも。

下半身も見逃せません。
スウェード生地に対してブラック塗装のスチールレッグの組み合わせ。
座面から下に伸びる4本の支柱に合わせてアーム・背もたれから伸びるフレームも一局に集中。
配管のように複雑に絡まり合うフレームは、有機的な印象を持ちながら、強度を高める役割を担います。

今回ご紹介した「Cotton Club」ラウンジチェア、いかがでしたでしょうか。
挑戦的で刺激のあるデザインながら、美術品のような静寂さを纏った一品です。































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